慶応大学の小此木教授が『朝鮮日報』で次のように語っています。
「『中国が手助けしてくれるだろう』という確信がなければ、北朝鮮は韓国海軍哨戒艦『天安』沈没事件や、延坪島砲撃事件のような(軍事的)挑発を仕掛けてこなかったはずだ。それと同時に、北朝鮮は過度な中国依存に対する警戒心も強い。北朝鮮はピストルでプロポーズする国。結局は米国と交渉しようと言っているのだ。それにはハードルを少し下げてやる必要があると思う」
教授の分析は基本的に正しいと私は思いますが、問題はなぜ北朝鮮と話し合いをするのにこちらがハードルを下げなければならない理由です。
北朝鮮は核兵器を放棄するつもりは全くありません。彼らはアメリカに北朝鮮の現体制と核兵器を認めて欲しいと思っています。そうすれば教授が指摘するように「過度な中国依存」から脱却できると思っているからです。
さらにアメリカに現体制を認めてもらえれば、ある時は中国よりになり中国から援助をもらい、またある時はアメリカに近づき援助をもらおうという「両天秤」政策が可能になります。北朝鮮がアメリカと中国を競争させて漁父の利を得ようという構図です。
ここで問題になってくるのが、アメリカが北朝鮮の核を正統と認めるかどうかです。
ジョセフ・ナイは『日米同盟vs.中国・北朝鮮』という本の中で「北朝鮮という国家はひじょうに脆弱で核兵器しか頼るものがないからです。だから北朝鮮が核兵器をあきらめることは全くないと私も思います。ここで重要なことは彼らの核保有に正統性を与えないことです。」と語っています。
アメリカの北朝鮮政策の特徴は「一貫性の欠如」というものなのですが、ナイのいうように北朝鮮の核に正統性を与えないという一点だけはこれまでも守ってきました。
おそらく北朝鮮の核にお墨付きを与えればイランの核も認めなければならないということが一番の理由でしょう。
ということで、アメリカが北朝鮮の核にお墨付きを与えることは今のところありません。
結局、北朝鮮とアメリカが話し合いを行っても最後はこの点で合意が不可能となります。話し合いは時間稼ぎにしかならないのです。
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「『中国が手助けしてくれるだろう』という確信がなければ、北朝鮮は韓国海軍哨戒艦『天安』沈没事件や、延坪島砲撃事件のような(軍事的)挑発を仕掛けてこなかったはずだ。それと同時に、北朝鮮は過度な中国依存に対する警戒心も強い。北朝鮮はピストルでプロポーズする国。結局は米国と交渉しようと言っているのだ。それにはハードルを少し下げてやる必要があると思う」
教授の分析は基本的に正しいと私は思いますが、問題はなぜ北朝鮮と話し合いをするのにこちらがハードルを下げなければならない理由です。
北朝鮮は核兵器を放棄するつもりは全くありません。彼らはアメリカに北朝鮮の現体制と核兵器を認めて欲しいと思っています。そうすれば教授が指摘するように「過度な中国依存」から脱却できると思っているからです。
さらにアメリカに現体制を認めてもらえれば、ある時は中国よりになり中国から援助をもらい、またある時はアメリカに近づき援助をもらおうという「両天秤」政策が可能になります。北朝鮮がアメリカと中国を競争させて漁父の利を得ようという構図です。
ここで問題になってくるのが、アメリカが北朝鮮の核を正統と認めるかどうかです。
ジョセフ・ナイは『日米同盟vs.中国・北朝鮮』という本の中で「北朝鮮という国家はひじょうに脆弱で核兵器しか頼るものがないからです。だから北朝鮮が核兵器をあきらめることは全くないと私も思います。ここで重要なことは彼らの核保有に正統性を与えないことです。」と語っています。
アメリカの北朝鮮政策の特徴は「一貫性の欠如」というものなのですが、ナイのいうように北朝鮮の核に正統性を与えないという一点だけはこれまでも守ってきました。
おそらく北朝鮮の核にお墨付きを与えればイランの核も認めなければならないということが一番の理由でしょう。
ということで、アメリカが北朝鮮の核にお墨付きを与えることは今のところありません。
結局、北朝鮮とアメリカが話し合いを行っても最後はこの点で合意が不可能となります。話し合いは時間稼ぎにしかならないのです。
