前回からの続きです。
1990年に日本のバブルは崩壊しましたが、その一年前の1989年にベルリンの壁が崩壊しています。
つい最近亡くなったチャルマーズ・ジョンソンは「冷戦が終わって、日本が勝った。(Cold War is over and Japan has won.)」と語ったことがあります。今から振り返ると滑稽なのですが、当時のアメリカ人の心境を見事に現していたと思います。
ところが冷戦終了以後、北朝鮮の核問題、中国の台湾総統選挙介入、中国の経済・軍事大国化、先の尖閣事件に見られるような日中の対立など次々と安全保障上の問題が日本を襲ってきます。冷戦中の米ソ2極体制の方が日本にとっては安定していたくらいです。
現在の日本がなかなかデフレから脱却できないのは、経済政策の不備もありますけれど、背景には米国に頼り切りの安全保障と、東アジアの不安定が日本に及ぼす影響があるのではないでしょうか。自国の安全保障が根本から揺らいでいる時に消費者が安心して消費することなど出来ないような気がするのです。
さて、最後に2008年から本格化したアメリカ発の不況です。
1929年の世界大恐慌と比較したらよくわかるのですが、あの時はアメリカは世界一の経済大国でありながら「孤立主義」的な外交を行い、その「一国繁栄主義」が崩壊しました。今回の場合は、アメリカが「帝国」となり世界の秩序を一国で支えようとしたものが「崩壊」してしまったのです。
リーマンショックが、イラクとアフガニスタンという2つの泥沼におちいったブッシュ(息子)大統領の時に起こったことがそれを象徴しています。
今世界は、「孤立主義」でも「帝国」でもないアメリカを必要としているのです。
それは勢力均衡(バランス・オブ・パワー)による世界秩序だと筆者は確信していますが、問題となるのはアメリカがこのままおとなしく勢力均衡の世界に調和していこうとするのか、それとも最後のあがきとなる混乱を巻き起こしていくかです(中東での戦争が考えられます)
いずれにしろ今回のリーマンショックで、エマニュエル・トッドが10年前に予測した通り「アメリカ帝国」は崩壊したのです。
お願いします
1990年に日本のバブルは崩壊しましたが、その一年前の1989年にベルリンの壁が崩壊しています。
つい最近亡くなったチャルマーズ・ジョンソンは「冷戦が終わって、日本が勝った。(Cold War is over and Japan has won.)」と語ったことがあります。今から振り返ると滑稽なのですが、当時のアメリカ人の心境を見事に現していたと思います。
ところが冷戦終了以後、北朝鮮の核問題、中国の台湾総統選挙介入、中国の経済・軍事大国化、先の尖閣事件に見られるような日中の対立など次々と安全保障上の問題が日本を襲ってきます。冷戦中の米ソ2極体制の方が日本にとっては安定していたくらいです。
現在の日本がなかなかデフレから脱却できないのは、経済政策の不備もありますけれど、背景には米国に頼り切りの安全保障と、東アジアの不安定が日本に及ぼす影響があるのではないでしょうか。自国の安全保障が根本から揺らいでいる時に消費者が安心して消費することなど出来ないような気がするのです。
さて、最後に2008年から本格化したアメリカ発の不況です。
1929年の世界大恐慌と比較したらよくわかるのですが、あの時はアメリカは世界一の経済大国でありながら「孤立主義」的な外交を行い、その「一国繁栄主義」が崩壊しました。今回の場合は、アメリカが「帝国」となり世界の秩序を一国で支えようとしたものが「崩壊」してしまったのです。
リーマンショックが、イラクとアフガニスタンという2つの泥沼におちいったブッシュ(息子)大統領の時に起こったことがそれを象徴しています。
今世界は、「孤立主義」でも「帝国」でもないアメリカを必要としているのです。
それは勢力均衡(バランス・オブ・パワー)による世界秩序だと筆者は確信していますが、問題となるのはアメリカがこのままおとなしく勢力均衡の世界に調和していこうとするのか、それとも最後のあがきとなる混乱を巻き起こしていくかです(中東での戦争が考えられます)
いずれにしろ今回のリーマンショックで、エマニュエル・トッドが10年前に予測した通り「アメリカ帝国」は崩壊したのです。
