フランスの人類学者エマニュエル・トッドは新刊の『民主主義以後』で保護貿易を提唱しています。彼のインタビュー記事があったので、貼付けておきます。
彼の議論を私なりに解釈すると次のようになります。
現在日本でなかなかデフレから脱却できないのは国内の需要が足りないからです。ところが日本の一般労働者はグローバリゼーションの影響で、韓国や中国の労働者と競争せざるをえず、当然賃金は上昇しません。日本のGDPの6割近くを占める消費が活性化しない以上、GDPも伸びないわけです。
そこでトッドはこれらの労働者を保護するために保護貿易を勧めるのです。安い輸入品の代わりに高価格の国内製品に置き換えるのですから、当然国内の物価は上がることになり、デフレの解消に貢献します。さらに、トッドが主張するように保護貿易にして労働者の賃金が上昇し、それが消費に向かえばGDPものびるというわけです。
ただこの政策が成功すれば、問題がでてきます。需要が供給より増えてインフレになってしまうことです。ところがそうなってしまえば今度は保護貿易をやめて自由貿易をすればいいと彼は考えているようです。
つまりもっと簡単にいえば、デフレの時は保護貿易、インフレの時は自由貿易がソリューションになると言っているのです
この考え方は画期的だと筆者は思います。というのも彼も指摘していることですが、自由貿易には「自由」という言葉がついているために、世界の人々は自由貿易が「善」で保護貿易を「悪」ととらえがちです。(さらに私は第2次大戦がブロック経済から始まったこともその考えを補強していると思っています。)
ところがトッドは自由貿易と保護貿易は決して「倫理」上の問題ではないと言っているのです。
ところで、我が管総理ですがトッドの議論など知るわけもなく、これからTPPに参加して「開国」するのだそうです。
お願いします
彼の議論を私なりに解釈すると次のようになります。
現在日本でなかなかデフレから脱却できないのは国内の需要が足りないからです。ところが日本の一般労働者はグローバリゼーションの影響で、韓国や中国の労働者と競争せざるをえず、当然賃金は上昇しません。日本のGDPの6割近くを占める消費が活性化しない以上、GDPも伸びないわけです。
そこでトッドはこれらの労働者を保護するために保護貿易を勧めるのです。安い輸入品の代わりに高価格の国内製品に置き換えるのですから、当然国内の物価は上がることになり、デフレの解消に貢献します。さらに、トッドが主張するように保護貿易にして労働者の賃金が上昇し、それが消費に向かえばGDPものびるというわけです。
ただこの政策が成功すれば、問題がでてきます。需要が供給より増えてインフレになってしまうことです。ところがそうなってしまえば今度は保護貿易をやめて自由貿易をすればいいと彼は考えているようです。
つまりもっと簡単にいえば、デフレの時は保護貿易、インフレの時は自由貿易がソリューションになると言っているのです
この考え方は画期的だと筆者は思います。というのも彼も指摘していることですが、自由貿易には「自由」という言葉がついているために、世界の人々は自由貿易が「善」で保護貿易を「悪」ととらえがちです。(さらに私は第2次大戦がブロック経済から始まったこともその考えを補強していると思っています。)
ところがトッドは自由貿易と保護貿易は決して「倫理」上の問題ではないと言っているのです。
ところで、我が管総理ですがトッドの議論など知るわけもなく、これからTPPに参加して「開国」するのだそうです。
