三橋貴明氏の『日本経済のからくり』を読みました。この本で三橋さんはグローバリゼーションのあり方を批判し、現代のアメリカについて「アメリカ(は)製造業の多くを外に出し、金融ビジネス一辺倒に走ったためである。国内はガリバー企業ばかり、国民にひたすら消費だけさせて成長するというアメリカのモデル自体が、今回限界を迎えたわけだ。」と書いています。
そして結果的に「グローバリズムが崩壊する以上、大国の進む道は保護主義化しかない」と断言しています。
私は彼の論理にかなり説得されたのですが、もしアメリカが本当に保護主義化するならば国際政治的にも画期的なものになるだろうと思っています。
第2次大戦後の自由貿易秩序はアメリカの主導で作られたものですが、それ以前のアメリカは今からは考えられないほどの保護主義だったのです。
E.H.カーの『危機の20年』という有名な本がありますが、カーはこの本で「19世紀においてドイツとアメリカは『厳密な意味での国家主義的政策』を遂行して、イギリスによる世界貿易の事実上の独占に挑戦できる地位に立つにいたった」と書いています。
すなわち19世紀は最初に産業革命を起こしたイギリスが自由貿易の秩序を維持したのですが、その間アメリカとドイツは保護主義を行って成長してきたのです。カーはアメリカの国家主義的政策の首謀者をハミルトン財務長官だったと書いています。
「自給自足の原理は、その古典的定義をアレキサンダー・ハミルトンの論述から与えられている。ハミルトンは、1791年、当時合衆国財務長官であったが、全く近代的な自給自足論を、今日書かれているような言葉で明確に表現した報告を下院に提示した。」
このようなアメリカの保護主義的な政策は第2次世界大戦終了時まで続くのです。
つまり現在のアメリカが三橋さんのおっしゃるように保護主義化するならば、アメリカにとってそれは第2次大戦以前の世界に戻ることになります。これはパックス・アメリカーナの終焉を意味する可能性があります。
イギリスも世界の覇権をとってから自由貿易を主導しますが、世界大恐慌の後のオタワ会議で関税同盟を作り、自由貿易を辞めました。しかし、そのあとで起こったことはイギリス「植民地主義」の崩壊だったのです。
そして結果的に「グローバリズムが崩壊する以上、大国の進む道は保護主義化しかない」と断言しています。
私は彼の論理にかなり説得されたのですが、もしアメリカが本当に保護主義化するならば国際政治的にも画期的なものになるだろうと思っています。
第2次大戦後の自由貿易秩序はアメリカの主導で作られたものですが、それ以前のアメリカは今からは考えられないほどの保護主義だったのです。
E.H.カーの『危機の20年』という有名な本がありますが、カーはこの本で「19世紀においてドイツとアメリカは『厳密な意味での国家主義的政策』を遂行して、イギリスによる世界貿易の事実上の独占に挑戦できる地位に立つにいたった」と書いています。
すなわち19世紀は最初に産業革命を起こしたイギリスが自由貿易の秩序を維持したのですが、その間アメリカとドイツは保護主義を行って成長してきたのです。カーはアメリカの国家主義的政策の首謀者をハミルトン財務長官だったと書いています。
「自給自足の原理は、その古典的定義をアレキサンダー・ハミルトンの論述から与えられている。ハミルトンは、1791年、当時合衆国財務長官であったが、全く近代的な自給自足論を、今日書かれているような言葉で明確に表現した報告を下院に提示した。」
このようなアメリカの保護主義的な政策は第2次世界大戦終了時まで続くのです。
つまり現在のアメリカが三橋さんのおっしゃるように保護主義化するならば、アメリカにとってそれは第2次大戦以前の世界に戻ることになります。これはパックス・アメリカーナの終焉を意味する可能性があります。
イギリスも世界の覇権をとってから自由貿易を主導しますが、世界大恐慌の後のオタワ会議で関税同盟を作り、自由貿易を辞めました。しかし、そのあとで起こったことはイギリス「植民地主義」の崩壊だったのです。
