ロシアの大統領が北方領土に上陸した問題をどのようにとらえればよいのでしょうか。『朝鮮日報』の鮮于鉦(ソンウ・ジョン)東京特派員は次のように書いています。
「だが、中国とロシアの覇権主義に負けず劣らず、歴史から目をそらす日本の態度もたちが悪い。尖閣諸島やクリル列島に対する中国とロシアの挑戦が、国民的な反日感情を背負っている点を考えてもそうだ。現在の中国とロシアは、日々の暮らしに精いっぱいで行動を起こせなかった、かつての古い大国ではない。日本が歴史から目をそらせばそらすほど、日本はより大きな挑戦に直面し、北東アジアの安定も揺らぐことになるだろう。日本は、宿命の相手に出合うべくして出合ったのだ。」
日本が歴史を反省しないからこのようになったのだそうです。この人はけっこうまともな記事を書く人だなと思っていたのですが、どうも韓国に帰ることが決まったのでリセットされたのでしょうか?
私は尖閣諸島で問題になった中国と今回のロシアには共通の問題があると思っています。それは国家が分裂するのではないかという「恐怖」です。
ジョージ・フリードマンの『次の100年』という本でも、2020年にロシアは再分裂すると予想しています。
「人口密度が低い太平洋に面する地域は分離するであろう。・・・チェチェンや他のイスラム諸国も分離するだろう。そしてスカンジナヴィア諸国との関係が深いカレリアも離れるだろう」
メドベージェフ大統領がグルジアに攻め込んだのもこれに関係しているのです。
中国も、共産党政権が崩壊すればチベットやウイグルは必ず独立しますし、北京と上海が同じ国にとどまっているかもわかりません。フリードマンは中国も2020年に分裂すると予測しています。
「中国の2020年は昔の悪夢の再現である。競争する地域の指導者間でいさかいがおき、外国はそれを利用して自国に有利な経済ルールを作ろうとする。そして中央政府は国家の一体感を守ろうとするが結局失敗する」
中国もロシアもこれから国家が一体的に存続するという保証が全くないのです。そこで彼らは領土に対しては異常なほど執着心を持っていると思われます。
しかし結局ロシアは北方領土を維持しようとして、ウラジオストクを失うことになるでしょう。
そういえば一つ思い出したことがあります。ロシアの極東地域では日本の中古車が人気でしたが、プーチン大統領はロシアの自動車産業育成のために関税をかけました。それに対して住民が怒ってデモをおこしたことがありました。これをみてもモスクワの利益と極東地域の利益は反しているのです。
この内部矛盾を拡大させるためにも日本はもう一度繁栄する必要があります。そうなればロシア極東地域はますます日本に近づいてくるでしょう。
「だが、中国とロシアの覇権主義に負けず劣らず、歴史から目をそらす日本の態度もたちが悪い。尖閣諸島やクリル列島に対する中国とロシアの挑戦が、国民的な反日感情を背負っている点を考えてもそうだ。現在の中国とロシアは、日々の暮らしに精いっぱいで行動を起こせなかった、かつての古い大国ではない。日本が歴史から目をそらせばそらすほど、日本はより大きな挑戦に直面し、北東アジアの安定も揺らぐことになるだろう。日本は、宿命の相手に出合うべくして出合ったのだ。」
日本が歴史を反省しないからこのようになったのだそうです。この人はけっこうまともな記事を書く人だなと思っていたのですが、どうも韓国に帰ることが決まったのでリセットされたのでしょうか?
私は尖閣諸島で問題になった中国と今回のロシアには共通の問題があると思っています。それは国家が分裂するのではないかという「恐怖」です。
ジョージ・フリードマンの『次の100年』という本でも、2020年にロシアは再分裂すると予想しています。
「人口密度が低い太平洋に面する地域は分離するであろう。・・・チェチェンや他のイスラム諸国も分離するだろう。そしてスカンジナヴィア諸国との関係が深いカレリアも離れるだろう」
メドベージェフ大統領がグルジアに攻め込んだのもこれに関係しているのです。
中国も、共産党政権が崩壊すればチベットやウイグルは必ず独立しますし、北京と上海が同じ国にとどまっているかもわかりません。フリードマンは中国も2020年に分裂すると予測しています。
「中国の2020年は昔の悪夢の再現である。競争する地域の指導者間でいさかいがおき、外国はそれを利用して自国に有利な経済ルールを作ろうとする。そして中央政府は国家の一体感を守ろうとするが結局失敗する」
中国もロシアもこれから国家が一体的に存続するという保証が全くないのです。そこで彼らは領土に対しては異常なほど執着心を持っていると思われます。
しかし結局ロシアは北方領土を維持しようとして、ウラジオストクを失うことになるでしょう。
そういえば一つ思い出したことがあります。ロシアの極東地域では日本の中古車が人気でしたが、プーチン大統領はロシアの自動車産業育成のために関税をかけました。それに対して住民が怒ってデモをおこしたことがありました。これをみてもモスクワの利益と極東地域の利益は反しているのです。
この内部矛盾を拡大させるためにも日本はもう一度繁栄する必要があります。そうなればロシア極東地域はますます日本に近づいてくるでしょう。