
ポール・クルーグマン教授のブログから
「2000年から日本銀行はマネタリー・ベースを著しく拡大させた。これが最初の量的緩和政策だった。ところがマネー・サプライ(M2)は全然増加しなかったのだ!・・・流動性の罠に陥っている場合、中央銀行はマネーの量をコントロールすることは出来ないのだ。ましてやGDPなどコントロールできるわけがないだろう。
ミルトン・フリードマンはFRBが大恐慌を引き起こしたと主張した。しかし、日本が1990年代にコントロールできなかったことがFRBが30年代にできたのだろうか。」
この図は量的緩和がまったくマネーの増加に寄与しなかったことを示しています。ただこの時期日本はこのおかげで円安になって輸出はのびましたが、リーマンショックでそれも終わってしまいました。
現在クルーグマン教授は財政支出の増加を主張していますが、今回の選挙に勝ちそうな共和党は反対しています。グローバー・ノーキストという共和党系の有名な理論家は今日の『朝日新聞』で「弱い経済には政府の刺激が必要と信じる人もいる。だがこの2年間で米国はよくなったか?1990年代の日本はよくなったか。ソ連はどうだ?政府支出ばかりしたが裕福になれなかった。」というふうに語っていますので、政府支出の増加を認めるはずもありません。
そのために、マーチン・ウルフという有名なイギリスの経済評論家は米国も「失われた10年」になると言っています。
日本も管政権の経済政策では明るい展望は開けないようです。
