モルガン・スタンレーのスティーブン・ローチという人が書いたThe Next Asia という本を読みました。現在の経済状態を経済の専門家でないものにとってもわかりやすく説明していると感じました。
三橋貴明さんなどもよく主張していることですが、アメリカのGDPにしめる消費の割合は2007年になんと72%にも達したそうです。(人類史上初)
このようにアメリカの消費が急激にのびた理由の一つに不動産バブルがあります。アメリカでは家を担保にして銀行からお金を借りるmortgageという制度がはやっているようです。
しかし、不動産バブルが弾けたために現在のアメリカの庶民階級では借金を返すことが一番重要になっているのです。
では、アメリカ庶民の借金返済はいつまで続くのでしょうか?
ローチは1975-2000のアメリカの消費がGDPに占める割合の平均が67%だったので、その値になるまでアメリカの消費は勢いを持たないのではないかと考えているようです。
アメリカ個人の貯蓄率も2008年では1%しかなかったものが、2009年5月には4%まで回復し、ローチはこれも7.5%-10%ぐらいになるのではないかと予測しています。
このように、これまで世界経済の成長を引っ張ってきたアメリカの消費がバブルで弾けてしまったことが、今回の不況の最大の原因なのでした。
アメリカの新聞の経済面などを読んでいますと、ときどきWe are not Japanese という文に出会います。これは日銀がバブルが弾けた後も、金融を緩和を素早く行わなかったり、政府が不良債権の処理をためらったことに比べて、アメリカはどちらも素早く行ったから日本の「失われた10年」にはならないという論理ですが、ローチの議論はアメリカの「消費」の調整がそう簡単に行われるとは予想していないので何年かかるとは明言していませんが、V字型ではなくL字型になるだろうと書いています。
まあ、いずれにせよ短期間では終わらないということです。
最後に、ローチはアジア経済は輸出主導の経済から消費中心の経済にするべきだと力説しています。これで一番問題なのはもちろん消費がGDPの30%しかない中国なのですが、日本も消費の割合が60%を切っていますので、もう少しのばせる余地があります。
しかし、どのようにアジア経済の消費を伸ばせるかはこの本では具体的に書いていませんでした。ただこれから数年アメリカの成長が伸び悩む以上、日本はいかに消費を中心に内需主導の経済を作っていくか真剣に考えないといけないでしょう。
Stephen Roach on the Next Asia: Opportunities a.../Stephen S. Roach

¥1,456
Amazon.co.jp
三橋貴明さんなどもよく主張していることですが、アメリカのGDPにしめる消費の割合は2007年になんと72%にも達したそうです。(人類史上初)
このようにアメリカの消費が急激にのびた理由の一つに不動産バブルがあります。アメリカでは家を担保にして銀行からお金を借りるmortgageという制度がはやっているようです。
しかし、不動産バブルが弾けたために現在のアメリカの庶民階級では借金を返すことが一番重要になっているのです。
では、アメリカ庶民の借金返済はいつまで続くのでしょうか?
ローチは1975-2000のアメリカの消費がGDPに占める割合の平均が67%だったので、その値になるまでアメリカの消費は勢いを持たないのではないかと考えているようです。
アメリカ個人の貯蓄率も2008年では1%しかなかったものが、2009年5月には4%まで回復し、ローチはこれも7.5%-10%ぐらいになるのではないかと予測しています。
このように、これまで世界経済の成長を引っ張ってきたアメリカの消費がバブルで弾けてしまったことが、今回の不況の最大の原因なのでした。
アメリカの新聞の経済面などを読んでいますと、ときどきWe are not Japanese という文に出会います。これは日銀がバブルが弾けた後も、金融を緩和を素早く行わなかったり、政府が不良債権の処理をためらったことに比べて、アメリカはどちらも素早く行ったから日本の「失われた10年」にはならないという論理ですが、ローチの議論はアメリカの「消費」の調整がそう簡単に行われるとは予想していないので何年かかるとは明言していませんが、V字型ではなくL字型になるだろうと書いています。
まあ、いずれにせよ短期間では終わらないということです。
最後に、ローチはアジア経済は輸出主導の経済から消費中心の経済にするべきだと力説しています。これで一番問題なのはもちろん消費がGDPの30%しかない中国なのですが、日本も消費の割合が60%を切っていますので、もう少しのばせる余地があります。
しかし、どのようにアジア経済の消費を伸ばせるかはこの本では具体的に書いていませんでした。ただこれから数年アメリカの成長が伸び悩む以上、日本はいかに消費を中心に内需主導の経済を作っていくか真剣に考えないといけないでしょう。
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