昨日書きかけたのですけれど、考えがまとまらなくて途中で放棄してしまいました。もう一度挑戦してみます。ロッキード事件についてです。
ロッキード事件ではある種の「語り口」(narrative)がこれまで多用されてきました。この前紹介した松藤民輔さんの『2011年ユーロ大炎上!』にも次のように書いています。
「戦後の歴代総理の中で、ただ一人、田中角栄だけが、よくも悪くも欧米が脅威を感じて認めた首相だったのではなかろうか。最大の理由は、エネルギーの自立を目指したことにある。舐めてはいけない、対等に話をすべき相手だと思われてしまった。逆に、ここにロッキード事件で田中が失脚した真因が隠されているように思える。」
このような「陰謀論的」な言い方を田原総一郎などもよくやります。では本当に田中角栄は日本の検察とアメリカの同盟軍によってやられたのでしょうか?
鳩山民主党が自民党を破って政権についた時のスローガンは外交においては「アメリカからの自立」であり国内においては「官僚支配からの脱却」でした。すなわち、鳩山政権は戦後の現状(status quo)を拒否したのです。
ところが、現状を変えたくなかったアメリカのオバマ政権は鳩山首相に冷たくあたります。一度決められた合意の変更はまかりならんと、つきはなしました。その結果、鳩山首相は退陣せざるを得なくなったのです。
実は日本の検察の態度もおなじでした。彼らもstatus quoの変更を拒否します。小沢一郎を執拗に狙ったのもそうですし、村木女史を狙ったのも後ろには民主党の石井一代議士が存在したからなのです。
民主党政権にかけられた力のベクトルは、ロッキード事件における田中角栄と全く同じなのでした。アメリカも日本の官僚も田中を恐れたのだと私は思います。自分の能力に一点の疑問を持ったことが無いだろうキッシンジャーが角栄について「彼は非常に聡明で、部類に率直である。個人権力臭のある話し方は、他の国の政府首班であれば当たり前だが、その点、日本の指導者のなかでは田中は異色だった」と語っているのです。(山岡淳一郎『田中角栄 封じられた資源戦略』)
ところが今回は、ロッキード事件の時とは違い日本の検察は「証拠のかいざん」という恥ずべき行為を行い自爆していったのでした。
つまり今回の「検察の暴走」は田中角栄の失脚以来使われていた「アメリカと日本の検察の同盟」というnarrative(語り口)を崩壊させるものになると私は思います。
ロッキード事件ではある種の「語り口」(narrative)がこれまで多用されてきました。この前紹介した松藤民輔さんの『2011年ユーロ大炎上!』にも次のように書いています。
「戦後の歴代総理の中で、ただ一人、田中角栄だけが、よくも悪くも欧米が脅威を感じて認めた首相だったのではなかろうか。最大の理由は、エネルギーの自立を目指したことにある。舐めてはいけない、対等に話をすべき相手だと思われてしまった。逆に、ここにロッキード事件で田中が失脚した真因が隠されているように思える。」
このような「陰謀論的」な言い方を田原総一郎などもよくやります。では本当に田中角栄は日本の検察とアメリカの同盟軍によってやられたのでしょうか?
鳩山民主党が自民党を破って政権についた時のスローガンは外交においては「アメリカからの自立」であり国内においては「官僚支配からの脱却」でした。すなわち、鳩山政権は戦後の現状(status quo)を拒否したのです。
ところが、現状を変えたくなかったアメリカのオバマ政権は鳩山首相に冷たくあたります。一度決められた合意の変更はまかりならんと、つきはなしました。その結果、鳩山首相は退陣せざるを得なくなったのです。
実は日本の検察の態度もおなじでした。彼らもstatus quoの変更を拒否します。小沢一郎を執拗に狙ったのもそうですし、村木女史を狙ったのも後ろには民主党の石井一代議士が存在したからなのです。
民主党政権にかけられた力のベクトルは、ロッキード事件における田中角栄と全く同じなのでした。アメリカも日本の官僚も田中を恐れたのだと私は思います。自分の能力に一点の疑問を持ったことが無いだろうキッシンジャーが角栄について「彼は非常に聡明で、部類に率直である。個人権力臭のある話し方は、他の国の政府首班であれば当たり前だが、その点、日本の指導者のなかでは田中は異色だった」と語っているのです。(山岡淳一郎『田中角栄 封じられた資源戦略』)
ところが今回は、ロッキード事件の時とは違い日本の検察は「証拠のかいざん」という恥ずべき行為を行い自爆していったのでした。
つまり今回の「検察の暴走」は田中角栄の失脚以来使われていた「アメリカと日本の検察の同盟」というnarrative(語り口)を崩壊させるものになると私は思います。
