『朝鮮日報』にカーター元大統領の訪朝について書いていたので少し感想を書きたいと思います。

 「16日付の米紙ニューヨーク・タイムズに、『北朝鮮は交渉を望んでいる』という見出しで、カーター元大統領の寄稿文が掲載された。カーター元大統領は、『北朝鮮は米国や韓国との包括的な平和交渉、あるいは韓半島(朝鮮半島)非核化に向けた交渉の再開を望んでいる。現地ではこのようなメッセージを受けた』と述べた。」

 筆者は以前はカーター大統領がそんなに好きではなかったのですが、1994年の米朝の核危機の時に訪朝して金日成と交渉したことは評価しています。なぜならあの当時クリントン政権は本気で北朝鮮に対する空爆を考えていたからです。

 さらに現在もカーター大統領は積極的にパレスチナ国家の樹立に向かって努力していますが、アメリカではかなりの異端扱いです。

 しかしながら、今回の北朝鮮に対するカーター元大統領の考えは短絡的です。『朝鮮日報』にはこうも書いてありました。

 「カーター元大統領はさらに、『北朝鮮には非核化に向けた交渉を再開することと、基本条項を受け入れる意向だということを示す、明らかな兆候がある』と強調。その根拠として、』北朝鮮を訪問した直後、北京で会った中国政府の高官は、金正日(キム・ジョンイル)総書記が訪中時、このような考えに言及したと話していた』という事実を挙げた。」

 そもそも6カ国協議が始まったのは米朝2国間協議ではうまくいかなかったために、アメリカが中国の影響力に期待して始まったものでしたが、結局は中国がほとんど圧力をかけなかったために北朝鮮は核実験までやってしまったのです。

 そして今回中国が必死になって6カ国協議を求めているのは、北朝鮮の問題を中国だけで責任をとりたくないからだらだらとした話し合いを続けたいからでしょう。

 ということで、中国が北朝鮮を支え続けている限り何をやっても無駄なのです。