『アメリカンドリームという悪夢』を読みました。著者の藤永茂さんは物理学者でカナダのアルバータ大学で長く教鞭をとられていたそうです。
さて、この本を一言で要約しますと「アメリカなど存在しなかったらよかったのに」ということになります。これまでこのような過激なアメリカ論を読んだことがなかったので衝撃が走りました。
今回は藤永教授の数ある論点から「アメリカ例外論」と「オバマ大統領」について私なりの解釈を含めて解説していこうと思います。
まず「アメリカ例外論」(American exceptionalism)についてです。アメリカには他の国々とは違うのだという強固な信念が存在します。藤永教授は例としてウィルソン大統領の演説をとりあげます。
「我々は戦争に行くが、いやいやながら、それも平和と、正義と良い秩序を回復するという必要に限られたときに限ったことだ。なぜなら、我々は世界の諸国民すべての中で、最も平和を愛する国家を形成しているからだ。」
このような自国を過分に褒めたたえることをアメリカの指導者はよくやります。つい最近でもオルブライト国務長官が「We are the indispensable nation.(アメリカこそが不可欠な国である)」と言っていました。
なぜアメリカ人は過分に自国をほめるのでしょうか?その理由を藤永教授はアメリカ建国時の矛盾に求めます。
「アメリカの集団的無意識の底に黒々と横たわる罪の意識からの突き上げに求められるように私には思われてならない。
アメリカ合衆国にはその発祥のときから抱え込んだままの重い原罪が二つある。北米先住民の排除撲滅と黒人奴隷制の維持である」
これらの現実があるからアメリカ人は自国の存在意義を高く訴えないと気が済まないのです。
ただ私はこの「アメリカ例外論」はアメリカの外交に深刻な問題をもたらしていると思っています。それは言っていることとやっていることが全く違うということです。
例としてブッシュ(息子)大統領のイラク戦争を挙げてみましょう。サダム・フセインとアルカイダは全く接点がありませんでしたし、核兵器を開発しているという話もでたらめでした。最後にブッシュ大統領が言い出したのがイラクを「自由」にすることでした。
ところがアメリカのイラク戦争は無政府状態を生み出し、挙げ句にはアブグレイブやガンタナモ収容所での虐待や性的辱めまでが明らかとなったのでした。
「自由」を求めたアメリカ人がインディアン虐殺を行ったのことと比べて程度の差はありますが、同じようなことを繰り返したのでした。
結局のところ「アメリカ例外論」はアメリカの言論と行動の分裂状態を生み出しただけなのです。藤永教授の分析に私も賛成です。
オバマ大統領については次回書きます。
さて、この本を一言で要約しますと「アメリカなど存在しなかったらよかったのに」ということになります。これまでこのような過激なアメリカ論を読んだことがなかったので衝撃が走りました。
今回は藤永教授の数ある論点から「アメリカ例外論」と「オバマ大統領」について私なりの解釈を含めて解説していこうと思います。
まず「アメリカ例外論」(American exceptionalism)についてです。アメリカには他の国々とは違うのだという強固な信念が存在します。藤永教授は例としてウィルソン大統領の演説をとりあげます。
「我々は戦争に行くが、いやいやながら、それも平和と、正義と良い秩序を回復するという必要に限られたときに限ったことだ。なぜなら、我々は世界の諸国民すべての中で、最も平和を愛する国家を形成しているからだ。」
このような自国を過分に褒めたたえることをアメリカの指導者はよくやります。つい最近でもオルブライト国務長官が「We are the indispensable nation.(アメリカこそが不可欠な国である)」と言っていました。
なぜアメリカ人は過分に自国をほめるのでしょうか?その理由を藤永教授はアメリカ建国時の矛盾に求めます。
「アメリカの集団的無意識の底に黒々と横たわる罪の意識からの突き上げに求められるように私には思われてならない。
アメリカ合衆国にはその発祥のときから抱え込んだままの重い原罪が二つある。北米先住民の排除撲滅と黒人奴隷制の維持である」
これらの現実があるからアメリカ人は自国の存在意義を高く訴えないと気が済まないのです。
ただ私はこの「アメリカ例外論」はアメリカの外交に深刻な問題をもたらしていると思っています。それは言っていることとやっていることが全く違うということです。
例としてブッシュ(息子)大統領のイラク戦争を挙げてみましょう。サダム・フセインとアルカイダは全く接点がありませんでしたし、核兵器を開発しているという話もでたらめでした。最後にブッシュ大統領が言い出したのがイラクを「自由」にすることでした。
ところがアメリカのイラク戦争は無政府状態を生み出し、挙げ句にはアブグレイブやガンタナモ収容所での虐待や性的辱めまでが明らかとなったのでした。
「自由」を求めたアメリカ人がインディアン虐殺を行ったのことと比べて程度の差はありますが、同じようなことを繰り返したのでした。
結局のところ「アメリカ例外論」はアメリカの言論と行動の分裂状態を生み出しただけなのです。藤永教授の分析に私も賛成です。
オバマ大統領については次回書きます。
