私は、リーマンショックで始まったアメリカのバブル崩壊の後始末はそう簡単ではなく、結果的にアメリカの外交まで変えてしまう力を持つと思っています。

 そこで今回からは、日米関係で日本がピンチにおちいるとなぜか「神風」が吹いてくれるという話を書こうと思います。現在の日米関係を「歴史的」に捉えることは有意義だと思いますので。

 ペリーの来航から明治維新まで紆余曲折はありましたが、比較的にスムーズに進んだと筆者は思いますが、実は裏にはこういうことがありました。

 内田樹氏の『街場のアメリカ論』から引用します。

 「まず1861ー1865,アメリカ南北戦争
 明治維新が1868年ですから、幕末の激動期に、日本が勤王か佐幕かでテロをやっているときに、アメリカもアメリカで壮絶な内戦をしているところでした。
 もしもこのときアメリカで南北戦争が起きていなかったらどうなったでしょう?日本がアメリカの植民地になってしまっていた確率はけっこう高いだろうと思います。」

 アメリカがペリーの来航以来、日本において影が薄くなったのは南北戦争を戦っていたからなのです。現在NHKでやっている『龍馬伝』でも幕府側にフランスがつき、薩長側に英国が肩入れしていることは描かれていますが、アメリカ側の様子は描かれていませんでした。もしアメリカが南北戦争をやっていなかったら日本はアメリカの植民地になったとは私は思いませんが、もっとややこしくなり血なまぐさいものとなったことは想像できます。

 このようにアメリカの南北戦争は日本の歴史にとって神の恵みとなったのでした。