日本がデンマークに勝って見事にベスト16に入りました。戦前の予想とあまりに離れていたために、ネットでは岡田監督に謝罪するスレが目立っております。

 一方でフランスやイタリアといった欧州の強豪国が早速に破れていきました。特にフランスは選手が監督を批判するなどの「フランス革命」状態になり、あの華麗なサッカーが見事に空中分解していきました。

 講談社現代新書からでている『明治維新』という本で、戦前に活躍した徳富蘇峰がフランス革命と明治維新を比較したおもしろい文章を書いています。

 「仏国民も常に極端から極端に走り、我が国民も極端より極端に走ればなり。然れどもつまびらかに之をみれば、又その間に大いなるへだたりあるを発見せずんば非ず。何となれば等しく極端から極端に走れども、我が国民は或る度の中において、極端より極端に走り、仏国民は或る度の外に於いて、極端から極端に走ればなり。」

 フランス革命と明治維新の違いをわかりやすく教えてくれる文章ですが、今回のワールド・カップにも当てはまりそうです。