中国に買収されかかったニューズ・ウィークからRuchir Sharma が書いた「中国経済」に関する記事を紹介します。

 Sharmaによれば、中国の「投資」は経済全体の45%を占め、この値は歴史的に前例がないそうです。その結果現在では高速道路でアメリカの80000キロにせまる650000キロにも達したようです。

 どう考えても、これ以上、固定投資でGDPの拡大を達成することに限界が来ていると著者は書いています。

 また現在の中国のGDPに消費の占める割合は36%と日本の60%またアメリカの70%と比べて異常に低い数値です。このような結果になったのも決して中国共産党が中国人の消費をおとしめようとしたわけではないと主張しています。

 「ここ30年間中国の消費はインフレを調整した数字で毎年9%の成長を遂げた」

 それなのにGDPに占める消費の値が低いのは、いかに中国の経済成長が「投資」に依存していたのかを示すものなのです。

 そこで、中国で投資依存の成長が終わった後で、消費がこれ以上拡大するとは限らないと彼は書いています。なにせ今までにも9%の成長を遂げてきたのですから。

 最後に、彼はこれからの中国経済を日本の70年代に似たものになるだろうと予想しています。10%ではなく、6ー7%だろうと。

 私のような経済学を専門に学んでいない者にもsharmaの分析は明快です。ただ、彼の予想が正しければ重大な問題を提起します。

 日本の70年代といえば「田中角栄」の時代です。彼は都市で生まれるお金を地方に持っていくことで権力を維持しました。

 現在の中国も都市部と内陸部の格差はすごいものがあります。中国共産党は果たして、権力闘争なしに共産党を維持したままで「田中角栄」的な行動は可能なのでしょうか。