昨日、ポール・グリーングラス監督マット・デーモン主演の映画『グリーン・ゾーン』を観てきました。

 マット・デーモンが演じる軍人の主人公は上からの情報によってイラクの大量破壊兵器を危険にさらされながら探すのですが全く見つかりません。

 こんなことを何回も繰り返しているうちに主人公は本当に大量破壊兵器など存在するのだろうかと疑問に思っていきます。

 そして、アメリカ軍の方針とは全く異なる意見を持ったCIAのフィールド・オフィサーと協力しながら真実を探していくという話でした。

 ちょうど私は今ジョン・ミアシャイマー教授とスティーブン・ワルト教授が書いた『イスラエル・ロビー』という本を再読していたのでこの映画に感情移入しやすかったです。

 ミアシャイマー教授とワルト教授はこの本の中でイスラエル・ロビーが存在しなければイラク戦争はおこらなかっただろうと書いています。またトマス・フリードマンもこの本の中で「この戦争はネオコンが欲したものだ。・・・私が今いるワシントンの事務所から半径5ブロック以内にいる25人の名前を教えてあげる。彼らが一年半前にどこかの砂漠に追放されていたらこの戦争は起きなかっただろう」と語っています。

 マット・デーモンがアメリカの文官にこの戦争でアメリカの名誉がけがされたと怒るシーンがあるのですが、おそらくはネオコンに怒ったのでしょう。

 最後では真実を知った主人公がレポートを書いてアメリカの有名なマス・メディア全てに送るというシーンで終わりました。

 映画ではこのようにハッピーで終わったのですが、現実はそうでもありません。

 なぜなら、イラク戦争を始めたネオコンの知識人やイスラエル・ロビーはほとんどこの戦争について反省もしなかったし、傷つきもしなかったからです。

 現在相も変わらず、アメリカ大統領や議会に影響を与え続けているからです。

 ということで、彼らの影響力がなくなるまで決して中東では平和な日々は訪れないでしょう。