以前、オバマ政権とフランクリン・ルーズベルト政権は似ているのではないかと私は指摘し、さらにイランとの戦争があるのではないかとこのブログで書きました。
このような予測は筆者の勘にすぎないのではないかと思われる人がいるかもしれませんので、少し別な角度から補強してみます。
1920年代からアメリカでは中国国民党を応援するチャイナ・ロビーと呼ばれる動きが活発になってきました。
アメリカの外交官だったアントワープ・マクマリーはその原因を「数世代にわたる布教と文化活動によって、中国民衆に対する同情が、いくぶん漠然とではあるが、アメリカ人の中に自然な形で行き渡っていたからである。」と書いています。
もちろん蒋介石もこのことはよく知っていて、当時彼の軍事顧問をしていたドイツ人将校から「外国に干渉するように頼みなさい。あなた一人では勝てない。・・・力のある干渉者となると好ましいのはアメリカです。こうしたことになるとアメリカ人はいつも便利だ」などと悪魔のささやきを聞かされていたのです。(『中国戦争宣伝の内幕』)
蒋介石が上海の日本海軍の陸戦隊を狙ったのは、アメリカを主とする外国の干渉を狙ったのでしょう。
結局、日本は蒋介石の狙い通り、アメリカと戦い破れます。しかしながら、日本が負けた後で、中国国民党とアメリカは永遠の友情を結べたのでしょうか。
そうはならず、戦後アメリカは『中国白書』で国民党を「腐敗」と「無能」として、切り捨ててしまったのです。
当時の日本人としてはなぜアメリカはもっと早くからそのことに気がつかなかったのかと憤ったに違いありません。それほど、アメリカ人の中で中国を変に理想化するチャイナ・ロビーの影響は大きかったのです。
一方現在のアメリカではチャイナ・ロビーなどとは比較にならないぐらいイスラエル・ロビーが強固に存在しています。
イスラエル・ロビーはほとんどイスラエルの利益とアメリカの利益を同一視しています。そして現在のイスラエルはサダム・フセイン亡き後はイランに対して激しい敵意を燃やしています。
イスラエルがイランの核兵器所有を認めるつもりは無いでしょう。イスラエルとイランの戦争を止めることができるのはアメリカだけですが、イスラエル・ロビーの力を考えると最終的にアメリカは引きずられていくような気が私にはするのです。
しかし、アメリカとイスラエルがイランを倒したとしても決して中東は平和にならないでしょう。日本を倒してもアジアが決して平和にならなかったように。
ジョージ・ケナンは『アメリカ外交50年』で次のように書いています。
「極東の諸国民に対するわれわれの関係は、中国人に対するある種のセンチメンタリティーによって影響されていた。ーその気持ちは、それが今はともすれば陥りがちな盲目的な腹立ちと同じく、米中関係の長期的利益をなんら助けるものでもなく、また中国人にとって有り難いものでもなかったのである。」
このケナンの文章の「中国」を「イスラエル」と変換してみます。
「その気持ちは、それが今ともすれば陥りがちな盲目的な腹立ちと同じく、米・イスラエル関係の長期的利益をなんら助けるものでもなく、またユダヤ人にとって有り難いものでもなかったのである。」
アメリカがイスラエル・ロビーに従い続けた結果は、このようになるに違いありません。アメリカ人の多数がこの現実に気づくまで中東では不必要な血が流れ続けるのです。
よろしくお願いします

イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1/ジョン・J・ミアシャイマー

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この本の著者であるシカゴ大学のミアシャイマー教授がつい最近パレスチナ問題で講演をおこないました。すごく納得したのではりつけておきます
このような予測は筆者の勘にすぎないのではないかと思われる人がいるかもしれませんので、少し別な角度から補強してみます。
1920年代からアメリカでは中国国民党を応援するチャイナ・ロビーと呼ばれる動きが活発になってきました。
アメリカの外交官だったアントワープ・マクマリーはその原因を「数世代にわたる布教と文化活動によって、中国民衆に対する同情が、いくぶん漠然とではあるが、アメリカ人の中に自然な形で行き渡っていたからである。」と書いています。
もちろん蒋介石もこのことはよく知っていて、当時彼の軍事顧問をしていたドイツ人将校から「外国に干渉するように頼みなさい。あなた一人では勝てない。・・・力のある干渉者となると好ましいのはアメリカです。こうしたことになるとアメリカ人はいつも便利だ」などと悪魔のささやきを聞かされていたのです。(『中国戦争宣伝の内幕』)
蒋介石が上海の日本海軍の陸戦隊を狙ったのは、アメリカを主とする外国の干渉を狙ったのでしょう。
結局、日本は蒋介石の狙い通り、アメリカと戦い破れます。しかしながら、日本が負けた後で、中国国民党とアメリカは永遠の友情を結べたのでしょうか。
そうはならず、戦後アメリカは『中国白書』で国民党を「腐敗」と「無能」として、切り捨ててしまったのです。
当時の日本人としてはなぜアメリカはもっと早くからそのことに気がつかなかったのかと憤ったに違いありません。それほど、アメリカ人の中で中国を変に理想化するチャイナ・ロビーの影響は大きかったのです。
一方現在のアメリカではチャイナ・ロビーなどとは比較にならないぐらいイスラエル・ロビーが強固に存在しています。
イスラエル・ロビーはほとんどイスラエルの利益とアメリカの利益を同一視しています。そして現在のイスラエルはサダム・フセイン亡き後はイランに対して激しい敵意を燃やしています。
イスラエルがイランの核兵器所有を認めるつもりは無いでしょう。イスラエルとイランの戦争を止めることができるのはアメリカだけですが、イスラエル・ロビーの力を考えると最終的にアメリカは引きずられていくような気が私にはするのです。
しかし、アメリカとイスラエルがイランを倒したとしても決して中東は平和にならないでしょう。日本を倒してもアジアが決して平和にならなかったように。
ジョージ・ケナンは『アメリカ外交50年』で次のように書いています。
「極東の諸国民に対するわれわれの関係は、中国人に対するある種のセンチメンタリティーによって影響されていた。ーその気持ちは、それが今はともすれば陥りがちな盲目的な腹立ちと同じく、米中関係の長期的利益をなんら助けるものでもなく、また中国人にとって有り難いものでもなかったのである。」
このケナンの文章の「中国」を「イスラエル」と変換してみます。
「その気持ちは、それが今ともすれば陥りがちな盲目的な腹立ちと同じく、米・イスラエル関係の長期的利益をなんら助けるものでもなく、またユダヤ人にとって有り難いものでもなかったのである。」
アメリカがイスラエル・ロビーに従い続けた結果は、このようになるに違いありません。アメリカ人の多数がこの現実に気づくまで中東では不必要な血が流れ続けるのです。
よろしくお願いします
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