現在金正日は中国に滞在中ですが、ここで朝鮮半島の歴史を振り返ってみます。(以前から繰り返し書いていることなので、またかとお思いでしょうが勘弁してください)

 さて、朝鮮半島が近代的な意味で独立を果たしたのは、日本が清国との戦争に勝ち下関条約で中国に韓国の独立を認めさた時からです。ここから一応大韓帝国と名前だけは立派な存在になりました。

 ここで大韓帝国はしっかりと独立を歩んでほしかったのですが、日本は日清戦争後、独、仏、露からの三国干渉を受けます。これをみた大韓帝国は日本を侮り始め、ロシア寄りの外交路線をとります。

 日露戦争の結果、日本の勝利により朝鮮半島からロシアの影響力はなくなり、結果的に日本は韓国を併合することになりました。

 日本は日清戦争で朝鮮半島から中国の影響力をなくし、日露戦争の結果ロシアの影響力も無くしたことになります。

 ところが、このような日本の苦労も太平洋戦争の敗戦で台無しになりました。日本の敗戦によって38度線の北側はソビエト、南側はアメリカの影響力が強くなります。

 ここで金日成は北朝鮮が韓半島を統一しようと南に攻め込みます。もう少しで成功するところだったのですが、アメリカの反撃に遭い押し戻されます。

 スターリンはアメリカと戦争になることを恐れていたために、アメリカの反撃により北朝鮮が無くなってもやむをえないと思っていましたが、中国の毛沢東はそれを嫌がりアメリカと戦うことを選んだのでした。

 結果的にはまたもや38度線でアメリカと中国との軍事的均衡が成立したのです。

 ここまで近代の朝鮮半島の歴史を見てきましたが、一つだけはっきりとしたことが確認できます。それは朝鮮半島の体制を決めてきたのは韓国・朝鮮に住む人では無く、日本、中国、ロシア、アメリカといった列強の力関係で決まってきたのです。

 現在の北朝鮮は中国が支え、韓国はアメリカが支持しています。朝鮮半島で変化が起きるときは北朝鮮や韓国国内の変化ではなく、中国やアメリカの態度にかかっています。

 特に北朝鮮の場合、中国が支援をやめれば速攻で崩壊するでしょう。しかし、中国で共産党の一党独裁が続いている限りにおいては北朝鮮を支え続けるのです。

 今回も北朝鮮が韓国の掃海艇を撃沈させたのですが、中国が金正日を暖かく迎え入れたことで韓国は激しく怒っています。しかしこれが現在の朝鮮半島の現実なのでした。
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