普天間基地を巡っての鳩山首相の無軌道な発言が日米関係を悪化させている主要な原因とマスコミはいいますが、果たして本当に鳩山首相の責任だけにしていいのでしょうか。

 古森義久さんが書いた『アメリカが日本を捨てるとき』にゲーツ国防長官の話が出てきます。2009年3月に北朝鮮がミサイル発射実験を行いましたが、そのとき彼はFOXテレビに出演して「今回はそのミサイルがハワイなどのアメリカ領土に向かってこない限りは、米側には迎撃の計画は無い」と語ったそうです。

 つまり日本に北朝鮮のミサイルが落ちてきてもアメリカは知ったことではないとゲーツ国防長官は言っているわけです。

 この後に鳩山内閣が選ばれて、自民党時代の普天間合意を反古にしたのです。

 これに反発したゲーツ国防長官は鳩山内閣に対して強行に合意の履行を迫ったことは皆さんの記憶にも残っているでしょう。

 果たして、北のミサイルが日本に落ちてきてもアメリカは関係がないといったゲーツ氏が日本に今まで通りに基地を置けと厳命することはあまりにも勝手ではないかと筆者は思うのですが、こういったことはほとんど日本のマスコミは書きません。

 さらに古森さんの『アメリカが日本を捨てるとき』を読んで学んだことですが、オバマ政権は発足当初から中国を尊重し、日本を侮蔑した態度を取ってきたことでした。

 確かに、グーグルの問題や人民元の問題で米中が対立するのではなどと筆者も思ったのですが、オバマ政権はその対立を拡大させることはないのです。

 古森さんもそれを危惧してか「しかしなおオバマ政権の中国に対する態度が、いつまた融和の方向へ戻っていくかは予断を許さない」と書いていますが、核サミットにおいて中国と日本の扱いの差が歴然と出てしまいました。

 私は、戦後のアメリカでこれほど日本の利益をないがしろにし中国にすり寄っていく政権を見たことがありません。確かにキッシンジャーなどはいろいろ日本の悪口を言ったり、書いたりしていましたが、絶対に日本が誰かに攻撃されても、それを無視するなどとは言わなかったのです。

 一つだけ歴代のアメリカ政権でオバマ政権の東アジア政策に似ている政権があります。

 それは日本が戦ったアメリカのフランクリン・デラノ・ルーズベルト政権でした。

 この章続く。
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