『正論』4月号でウィグル人のイリハムさんが「真偽の程ははっきりしませんが、中国が作成したと言われる『2050年の極東戦略図』という地図をネットで見ることができます。」と語っています。

 その図がこれです。

$勢力均衡

 中国人が『南京大虐殺』を描写するとき、いつも私が違和感を抱くのはそれが日本の歴史上に起こったことなどと比べてかけ離れているからです。

 通州事件という日中戦争の直前に起こった中国人による日本人虐殺事件がありましたが、中国人の主張する南京事件の描写と通州事件のやりかたはよく似ています。

 中華思想のせいなのでしょうか、中国人はあまり他国の歴史を学んでからプロパガンダを行うというよりも、自分たちのやり方を相手も当然するだろうと自動的に考えてしまうようです。

 この地図も同じことがいえます。日本の歴史を勉強して日本が南北に分裂すると思っているのではなく。近代中国が北京政府と南部の革命政府に分かれていたことを単に日本にたくしているだけなのです。

 こういうことを現代の中国人が考えているということは、共産党政府が崩壊してしまえばまた南北に分かれてしまうことを示唆しているのかもしれません。それほど中国の南部と北部は文化や伝統が違うのです。