「英国で地政学を学ぶ」というブログを主催されている奥山真司さんが『悪の論理で世界は動く』という新刊を出されたの読んでみました。

 彼によれば日本には次のような選択肢しか存在しないと言い切ります。

 「一つめは『アメリカとの同盟関係を継続する』という選択、二つめは『中国の属国になる』という選択、三つめが『独立』である」

 この中で奥山さんは日本の「独立」がもっともふさわしい戦略と考えているようです。この点は私も同感ですが、やり方を間違えると大変なことになってしまうと私は考えています。

 というのも「日本が独立を果たすためには、アメリカとの同盟関係を解消するという決断が前提となる」と奥山さんは指摘していますが、もし日本から一方的に日米安保を解消したらアメリカは怒って中国と組んで日本「封じ込め」に動くかもしれません。

 このような危険性を除去するためには、アメリカから日米安保の廃棄を言い出してもらう必要があります。

 奥山さんも「ただしこのまま黙って待っていれば、結果的に独立の道を進んでいくことになる可能性が存在する」と述べています。私も日本の戦略はこれが一番よいと思います。

 なぜ待っているだけで日本がアメリカから独立できるかといえば、アメリカの戦略が変わるからです。

 「すなわち、世界の各地域に展開していた軍事力を徐々に引き上げ、直接その国には駐留させないで沖合まで引いて、遠くから管理する大戦略(オフショア バランシング)へのシフト」にアメリカの政策が変化していくと奥山さんは書いています。

 このような勢力均衡と日米安保のような同盟関係は両立できないので、いずれアメリカは日米安保の解消に動くと思われます。

 この章続く。