『朝鮮日報』から

「丹東のある対北事業家は、「100対1のデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を断行したが、物価が暴騰し、あらゆる物価が過去の水準に戻った。市場が再び開かれるというものの、商人たちは“政策があまりに気まぐれなため、これから先のことが不安で、持っているものも出すことができない”と話している」と語った。そのため、闇市場に限り、旧貨幣基準で個人同士の取引が行われている。

 物価も、地域によって大きな違いがある。中国の物資が大量に入ってくる新義州の場合、コメ1キロの価格は300ウォン台(新貨幣基準)だが、咸鏡北道会寧や茂山では430ウォン、遊仙では520ウォン、清津では600ウォンまで跳ね上がり、貨幣改革以前の水準に戻った。人民幣のレートも、当初は100元(現在のレートで約1341円)で2500ウォンだったが、今では100元=6000ウォンまで落ちた。これにより、デノミの効果は完全に消えてしまった。」

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 北朝鮮の経済はあまりにも供給力が弱いために、いくらデノミを行ってもすぐにインフレ化してしまいます。

 一方、日本の場合はGDPの一割位のデフレギャップがありますので、北朝鮮経済とは正反対なのです。

 これにより自ずと日本のすべき政策がみえてくると思うのですが、政府はいつもtoo little too lateです。

 日本は1998年からデフレ経済に突入しましたが、ちょうどこの年から日本の自殺者が3万人を超えています。この自殺者を少しでも減らすためにもデフレ脱却が何よりも望まれます。