汚職で逮捕されてしまった守屋元防衛事務次官ですが、彼が防衛庁時代にどのような仕事をしていたのかはマスコミはほとんど報じていなかったように思います。

 私も新聞で読んだ限りでは、「恐妻家」で「ロビイストに徹底的に便宜を図らせた」というような情報しか得られなかったのです。

 ところが、春原剛さんの『蘇る零戦』という本に守屋被告がどのような仕事をされていたかが垣間見える部分があったので少しですが引用させてもらいます。

 「守屋は『経済大国として日本が将来もしっかりと世界で生き抜いていくためには航空機・宇宙産業を育成させなければならない』と考えるようになっていった」

 「軍事用ハイテク技術と産業イノベーションを表裏一体と考える守屋は、『軍事』という存在を産業育成論から切り離してきた戦後日本のあり方に疑問を感じ続けていた」

 「守屋の言う『仕掛け』とはFSXで一度は夢破れた『日の丸戦闘機』をもう一度、自らの手で作り上げることにほかならなかった」

 このように彼はかなり日本国の将来を考えていた一種の「国士」なのでした。さらにこの本では守屋氏と多母神空将とはそんなに近い関係であるとは書いていませんでしたが、春原さんは次のように指摘しています。

 「やがて守屋も田母神同様、対米依存一辺倒の日本の防衛整備体制に不満を募らせる一人になっていたのである。」

 そして同じ時期に彼らは全く違う理由から、組織を追い出されてしまったのです。

 日本国の仕組みは一体どのようになっているのでしょうか。
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