「蛾」の俳句 そして盆の入り | いつかどこかで

いつかどこかで

いつかの私へ。いつかのあなたへ。

雫のきままなひとりごとです。

子供の頃から虫類ははだいたいOKなのですが
蛾は虫の中で2番目に苦手です!!

でも今日は何故かその大嫌いな蛾に惹かれている私です笑い

蛾にまつわる俳句で好みのものを選びました。

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焼けしぬるおのが思ひや灯取虫/正岡子規 

灯取虫仏の火にも焼かれけり/子規 

灯取虫思ひつめたるぞ是非もなき/子規
          
灯をめぐり灯りのまぼろしや誘蛾灯/阿波野青畝 

大蛾来て動乱したる灯虫かな/高浜虚子

火取虫翅音重きは落ちやすし/加藤楸邨

一匹の火蛾に思ひを乱すまじ/高浜虚子

恋の胸みだれ果なし火蛾を前/石塚友二

色つきの夢の疲れや真白き蛾/有馬英子

円を描きまた円を描く火取虫/川口利夫

奈落より来し貌見たり火取虫/河合未光

火取虫ふたゝび闇に戻らざる/山田桂梧

全身の金をふるつて死の灯蛾/河野南畦

まとひつく火蛾や流言とは承知/柴田奈美

一灯に音なく狂ふ白蛾かな/大竹朝子

一燈に執して果つる火蛾なるべし/樋笠文


火取虫こんど飛んだら百年目/高澤良一





何物が蛾を装いて入り来るや
         相生垣瓜人


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今日はお盆の入り

茄子やきゅうりの乗り物は準備できなかったので、せめて桔梗のスタンド灯籠をつけましょうか


おとといの夜、玄関で長いこと鳴いていた小さな蝉は、フライングで帰って来たノアちゃんでしょう?

 

早く来るのは大歓迎!

いつでも側にいておくれ。


生れ際に謝罪する蛾よ天の川/永田耕衣

 

私が生まれ変わったら蝶でなく蛾かなちょうちょ

それもよし。