十返肇 | 墓守たちが夢のあと

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十返肇の墓

 

 評論家、小説家の十返肇(とがえりはじめ・本名は 一(はじめ))は、大正3年(1914)に香川県高松市に生まれ、昭和10年(1935)日本大学芸術科卒業。
 在学中から中河与一主宰「翰林」の同人となり文芸時評を連載。昭和16年(1941)には評論集『時代の作家』を書き下ろし出版した。
 戦後は自伝小説『最初の季節』(1956)など小説も多く発表しているが、文壇通として軽妙な筆による文芸評論、社会評論で活躍。
 しかし慶応義塾大学病院で舌がんの手術後、昭和38年(1963)に転院先の国立ガンセンター中央病院で亡くなる。49歳という早すぎる死であった。
 著書に『現代文学白書』(1955)、『筆一本』(1956)、『文壇の崩壊』(1957)、『十返肇の文壇白書』(1961)、『けちん坊』(1962)、『文壇放浪記』(1962)、『実感的文学論』(1963)などがある。


東村山市萩山町1-16-1 小平霊園 49-2-1