儒学者 中村惕斎 | 墓守たちが夢のあと

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 徳川家康が創建した京都市左京区一乗寺にある円光寺で、家康の墓の側に江戸時代前期の儒学者、中村惕斎の墓があります。

 

 中村惕斎は寛永6年(1629)に京都の呉服屋の子として生まれます。幼い頃から読書を好み家業を顧みず学業に専念していたといいます。
 独学で朱子学を学び、天文・地理などにも精通して、大変な学識を有する学者として知られます。
 また、手代にお金を持ち逃げされた際に、自分のお金のために人が処刑されるのは忍びないとして訴え出なかったといい、書物を書き著して名声を得るのは恥であると考えていて、著書の大部分は没後に出版されたといいます。
 
円光寺 : 京都府京都市左京区北白川山田町35-5