妙国寺境内
妙国寺は、応永元年(1394)に日蓮宗の高僧日什上人が生まれ、亡くなった霊場で高弟の日仁上人が開山した寺です。戊辰戦争では敗れた藩主・松平容保が約1ヶ月間、この寺で謹慎しています。
また、飯盛山で自刃した白虎隊士19名を最初に葬った寺としても知られています。
慰霊碑
戊辰戦争後、飯盛山の白虎隊士の遺体は朝敵の遺体として埋葬することが許されず野ざらしとなっていました。そんな惨状を見るに見かねた滝沢村の肝煎・吉田伊惣治など村人達は数度に分け妙国寺に遺体を運び埋葬しました。
新政府軍は吉田を捕らえ尋問しますが政治的な背景もなく自らの判断で行ったことであり、今回だけはと釈放されました。
後に正式に埋葬が許可されて自刃場所の飯盛山に改葬されたのは明治23年になってからです。仮埋葬地には現在、慰霊碑が建立されていました。
吉田伊惣治の墓碑(飯盛山)
なお、白虎隊士を埋葬した吉田伊惣治の墓碑が、飯盛山の白虎隊士の墓の前に建立されていました。
吉田伊惣治の墓碑:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下 地図