Mintの喫茶探訪記 -8ページ目

Mintの喫茶探訪記

お茶すること、食べること、旅すること等々、綴っています。

 

 

新緑が美しいこの季節に妙に合う気がして
紹介したくなった一冊。


若松英輔さんの本のなかでも、特に好きな 一冊で、11篇の手紙形式で綴られています。



昔の日本人は「かなし」にさまざまな文字を当てたそうです。

「悲し」「哀し」
そして「愛し」「美し」も「かなし」と読んだそう。


誰かを失って悲しいのは、そこに愛しく思う気持ちがあるから。
かなしみのあるところには、さまざまな気持ちが折り重なっていることに気づかされる。



あなたの抱く悲しみは、誰かに理解されることのないものかもしれない。
そして、誰かの悲しみを100%わかってあげることも、できないかもしれない。

けど、悲しみを抱くことは、けして無意味なものではないってことをおしえてくれる。



簡単に理解されなくてもいい。
誰かに言わなくてもいい。

自分の胸の内で真実と感じたことがあるのならば、
大切な出来事を自分の手で打ち消す必要なんてないんだ。
って、言葉に励まされた。




誰にも涙を見せず、ひとり泣いてるひと。
涙さえ枯れてしまったひと。
もしいたら、読んでほしい。


 
 この本を読んだら不思議とね、
悲しみは、曇り空よりも雨の日よりも、
5月の青空の日のほうが、似合うような気がしてくる。





話しは変わるけど、
先月、堅さまの武道館ライブに行ったんですが、その時も似たことを思いました。


ライブの最後に新曲「ノンフィクション」に込めた思いを語ってくれたんですが、
堅さまが語る言葉と歌が、ずっと突き刺さっている。

何があったのか知る由しはないけど、
堅さまが悲しいとわたしも悲しいし苦しいけど…(;_;)


だけど、偽らずに語る姿を見て、
悲しみながらも生きることを選ぶことが勇気あることなんだって、思ったよ。


ライブタイトルのアルバム「THE STILL LIFE」を聴いた時にも思ったけど、
表も裏もありのままにさらけ出して、
メッセージを伝えようとする姿、

こう言っていいかわからないけど、
美しいと思いました。


そんななかで、あんなにパワフルで楽しいライブやってのけてしまうなんて、
驚き桃の木、空飛ぶ45歳です!!









 
2016年、最後の日。


書き残してたこと。



和菓子ネタ。
ため込むばかりで、ぜんぜんアップできなかったけど、
その中からピックアップしてひとつだけ。



堅さまのドラえもん映画主題歌決定ドラえもん
が嬉しくて、
マイ・ベスト・オブ・どら焼きキラキラ




9月にさかのぼり、敬老の日に実家のおばあちゃんへ買っていったもので、

喜田家の六人衆というどら焼。

黒糖使ったふんわりしっとりな皮もあんこも今まで食べたどら焼の中で最強
どら焼キングでした王冠1








この時は、たまたま近くに用事があったついでに行ったのですが、
もし手土産や差し入れが必要になった時に、わざわざ足を運んでもいいくらいの美味しさでした。


ミニサイズの上生菓子も一緒に。




季節に合わせて中身は変わるようで、
この時は、秋のモチーフ。
おばあちゃんは、一番かわいらしいピンクのを選んでましたガーベラ



ということで、

来春公開の映画ドラえもんと主題歌、非常に楽しみにしております(о´∀`о)ノ


2016、楽しいことばかりではなかったけど、やはり堅さまの歌が支えとなってくれたと、改めて感じた一年でした。



そして2016、これを言わずに終われない気がするので…



堅さまがこの一年、
歌いまくっていたこの歌について、
どうしても、
どうしても、

もの申したいっ。






「魔法って言っていいかな?」






「いいともー!!






グラサン






ありがとうございました。
よいお年をお過ごし下さい。







先週のこと。

京都行きの新幹線を途中下車して湖北方面へ向かいました。



志村ふくみさんの著書「ちよう、はたり」にある「湖上観音」という文章を読んで、その足取りを追って、琵琶湖の風景を見てみたくなって。






米原で降りた時は、まだ雨がしとしと降っていて、厚い雲に覆われてて、これは夕日見るのは無理かも…ってなかば諦めつつ。。。


まず、向かったのは観音の里とよばれる高月町。
日本一美しいと言われる十一面観音に会いたくて ♡


駅に降りたら、広がる景色は里山の風景。
徒歩5分くらいで 渡岸寺 に着きましたが、雨降ってるし、北陸よりだからすごく寒かった雪の結晶





念願の観音様とご対面したとき、
志村さんの文章にあったように、異国情緒を感じた。

ヘソだしセパレーツやスタイルやお顔立ちがエキゾチック。
ガイドの方のお話だと作者不明だけどインドの仏師が日本でつくったのだそう。
スッと鼻筋の通った表の美しい慈悲のお顔と、その真後ろにある暴悪大笑というお顔がインパクトありました。
悪や煩悩に怒りが極まって、嘲り笑ってるお顔なんだとか。


インドの仏師さんがつくり、ひっそりと山里のお寺にいらっしゃる、なんだか不思議な運命を辿ってるような観音様。
むかし戦乱の時代に巻き込まれた時に村人が守ってきて、今でもずっとわたしたちが守り続けてるんです。という地元のガイドさんのお話を聞いて、
現代になって、縁もゆかりもない土地から来たわたしが目にすることができたのは、
守り続けるバトンをつないできた人たちのおかげなのかもしれないな、と思った。





夕暮れ時になって長浜駅へ。
琵琶湖に歩いていける距離。


雨はあがったけど、どんより曇り空。
うっすら明るくなってるような、ないような。
一か八かで琵琶湖へ向かいます。










長浜城の横を通り抜けると、湖が見えてきました。





おー。






水平線の間際だけ、うっすらと瞼を開けるように雲が切れて
とてもとても不思議な光景が広がっていました。





太陽が水平線に沈む間際に、













でたよチョキ

一瞬だけど、夕日が顔をのぞかせてくれた。



行っても無駄かもな…
結局夕日に背を向けられて帰ってくるのがオチだよ…って
後ろ向きになりかけてたけど、
自分の予想を越えて
思いがけないものを見れた瞬間。
なんだか魔法にかけられたような気持ち。


例えて言うならば、

だいすきな人に嫌われてるんじゃないかと疑いをもっていて、
おそるおそる近づいてみたら、
あれ?自分が思うほど、そんなに嫌われてないかも?
むしろ、ピンチの時に手をさしのべてくれたよ?あれ、あれ?
みたいな、感じ。(←わかりずら)




志村さんは、ある満月の深夜に琵琶湖を訪れた時、

「湖面に月の歩みと共にこまかいさざ波の光の道がたった。その時、湖の上に十一面観音が立っていられる幻をみたように思った。」

と、書かれていた。



わたしはこの一瞬を見た時に、
いつか見た深い藍色と夕焼け色で織りあげた「湖上夕照(こじょうせきしょう)」という志村さんの作品が脳裏に浮かんだ。







今振り返れば、
翌日の自分の心模様を表してるみたいな夕日でした。(なんのこっちゃドラえもん)





あと、余談ですが
自分的には感動的な光景だったんだけど、
犬の散歩してた通りすがりのおじさんは
夕日には素通り(笑)
そ、そんなもんか。

住んでると、いつもの風景なのかな苦笑