今年前半戦は、あまり映画を見に行けてなかったけど、この1~2カ月のあいだで見てきたものを数本ピックアップしての覚え書き。
『追憶の森』

富士山の青木ヶ原樹海が舞台。
カンヌ映画祭で、ブーイングが起こったとのことで余計に見たくなりました。(←あまのじゃく)
スピリチュアルなお話だったのね。
日本人にはわりと受け入れやすい死生観?
どこらへんがブーイングだったんだろ。
夫婦間のスレ違い。
見えない思いやりや本心にもっと気づけていたらねぇ…せつない。
ちょっとネタバレですが、
後半にパズルのピースがはまっていって、おぉそうか、そういうことかぁ。
な、展開なんですが、
途中、渡辺謙さんの瞳が乙女に見えてきたのは、気のせいじゃなかったのね。
変な意味じゃなくてね。
もともと監督さん、ホラー映画にすりつもりだったらしいので、
「びっくりしたなぁー、もー。」
と思う場面もチラホラありますが。
鬱蒼とした富士の樹海の映像は見ごたえあります。
「死」へ誘う森が、最後は「生」の伊吹が溢れる森に見えた。
結果、いい夫婦の映画でした。
『マクベス』

マイケル・ファスベンダー×マリオン・コティアール。
これは、俳優さん見たさで選びました。
「マクベス」の知識といえば、新感線の「メタルマクベス」しか知らない。
松さんが歌うまかったのと、マクベスが「俺は愛妻家~🎶」って歌を歌ってたことしか覚えてましぇん

シェイクスピア四大悲劇のひとつとのことですが、難しかった…
物語の冒頭で魔女が言う有名なセリフ。
"fair is foul, and foul is fair"
「良いは悪いで、悪いは良い。」
「きれいはきたないで、きたないはきれい。」
などと、訳されるセリフ。
映画では、さらっと流れちゃったけど…。
理解できたわけじゃないけど、
映画見終わったあと、
この台詞が意味すること、 考えてしまいます。
だってマクベスも夫人も、本当に哀しい目をするんだものー。
腹白は腹黒で、腹黒は腹白ってこと?(←違うか)
極悪非道というよりも、
人間の弱さや良心の呵責にさいなまれて苦しむ姿が前面にでていたように思いました。
血なまぐさいシーンは見てるの辛かったけど、半面、大自然の風景は神秘的で綺麗でした。
マイケル・ファスベンダー、
正統派ハンサムさんだけど、個性派というか、アクの強いお役柄が多いようにお見受けしますが、
こんな役も!?と、思ったのが
『フランク』

あえて崩すを通り越して、
あえて被ってます。
実在した被り物をしてるバンドマンのお話らしい。しゅーる。
コメディにジャンルされてたけど、
途中から、これ、コメディか?笑えない

でも、このお面の中にファスベン様の美しいお顔が隠れてると思うと可笑しい( ´艸`)
最後は仮面効果、発揮されてます。
天使にみえた。
が、あてくしの不動のベスト・オブ・ファスベン様は、
やはり「ジェーン・エア」のロチェスターですな。
皮肉屋だけど、本当は優しいジェントルマン ♡
『リリーのすべて』

これは、本当に素晴らしかった!
トランスジェンダーをテーマにしてますが、
これってソウルメイトのお話だなって思いました。
男とか女とかの性差を越えて
魂と魂が結びついてる関係性というか。
アイナー(リリー)の内面の変化も、繊細に伝わってくるし、
妻のゲルダが、もぅほんとに泣けてくる。
「愛」って言葉、
気安く使えないというか、よくわからず迂闊に使うと、歯が浮くような思いをすることがあるけど、
誰かを心から愛するって、こうゆうことなのかもと、思えました。
ゲルダ、強いな。
最初と最後に映し出されるアイナーが描いていたデンマークのフィヨルドの風景がすごく美しい。
東山魁夷画伯の世界観。
最後のシーンが、とてもよかった。
なんと。
このゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルとファスベン様が共演する映画があるらしい。
日本公開はまだ未定らしいですが、
「 the light between oceans 」というオーストラリアの灯台が舞台のお話。
気になります。
『秋日和』

GW中に母が珍しく映画に行きたいと言ったので、一緒に見てきました。
原節子さんが見たいとのリクエストで、
『秋日和』を見ました。
母娘の物語で、
一緒に見るのはちょっとこそばゆかったけど、良い映画でした。
おじさま方のダンディズムと、
岡田茉莉子さんのおきゃんな感じが
印象的でした。
以上。