Neo Geo AES+の発売がアナウンスされました。

NEOGEOは高級機であるが故に個体数が少なく、まともに動く個体は新品のPS5より高価です。


ゲームソフトも当時の定価で数万円。プレミアも付いており10万円を超えるタイトルも珍しくありません。

とっても欲しい餓狼MOW。安くて30万円くらい。

 

ハード大好きなねこも実物は見たことがなく、興味津々です。

最初は「また中身エミュレータでしょ!」って思ったのですが、どうやら違うようなのです。


今回は当時のメカニクスの再現。
基板の形まで全く同じではないと思いますが、当時のカートリッジが同じ機構で動く。


「昔のハードウェアを今の技術で作るなんて楽勝でしょ!」って思うでしょ?
ところが全然違うようなのです。

FPGA(*)ではない、新しいチップを再設計。
*FPGA:製造後も修正が可能な、流動的に設計を行えるチップ。安く高精度な再現が可能。

まともな感覚であれば普通はFPGAの一択です。
ただ、今回はまともではなかった。

FPGAによる擬似的なものではない、オリジナルの再現。
製造後にチップの設計にミスがあると一発死です。修正できない。

「当時の設計書があるからやるんでしょ? 何も問題ない」と思うかもしれませんが、おそらく現存していないと思われます。
その根拠として、Furrtek氏という変態…じゃなくて天才エンジニアの発言があります。

彼はMiSTer FPGAのNeo Geoコアを開発した方で、そのコアはNEOGEOの挙動を世界一正確に再現していると言われています。
彼がNeo Geo AES+について言及を行っており、その後NDA(秘密保持契約)下にあることを匂わせる発言をしています。


今回はそのコアをベースにしたASIC(特定用途向け集積回路)になるようです。
そしてそれはオリジナルの設計図が失われている、もしくは必要としていない可能性を示しています。

*以下はコミュニティの意見を抜粋*
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・たとえ完璧な回路設計図やFPGA用のHDLコードがあったとしても、ASICとして新しく製造するのは別次元の難易度。


・タイミング問題:Neo Geoはクロック同期や割り込みタイミングが非常にシビアで、少しずれると特定のゲームでバグが発生する。


・アナログ的な挙動:デジタル回路だけでなく、電圧やノイズ耐性などのアナログ特性もオリジナルに近づける必要がある。


・製造プロセス:現代の半導体工場で、1990年とは違うプロセスノード(微細化)で作り直す。回路を最適化しつつ挙動を完全に一致させるのは高度なスキルが必要。


・検証の大変さ:一度チップを製造すると、バグ修正が不可能(新しいマスクを作って工場で再製造するだけで数億円単位の追加コスト)。だから「完璧に近い設計」がなければ絶対にできない。


・FPGAなら「書き込んで即テスト→修正」が何度もできるが、ASICは「設計→製造→テスト」のサイクルが重い。


つまり、「設計図があれば簡単」ではなく、設計図を復元するところから始まって、ASIC製造までの全工程がリスクとコストの塊。
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Furrtek氏はNeo Geoの有名なリバースエンジニアで、長い年月をかけてオリジナルのNeo Geoチップをデキャップ(酸やレーザーで表面を剥がして内部回路を顕微鏡で1本1本トレースする手法)して正確な回路図を復元しました。

端的に言って頭がおかしい

彼の研究がなければオリジナルの再現という発想は生まれなかったでしょうし、再現機を計画するにもFPGAを採用していたかもしれません。

「MiSTer FPGAのNeo GeoコアのHDLコード(ハードウェア言語)をASIC向けに最適化してシリコンに焼き込んだもの」というのがコミュニティの一致した見解です。

もちろん公式はその点に触れないでしょう。
ただ技術的に高度であり、採算度外視の計画であることは疑いようがありません。

Furrtek氏本人が「ファンに敬意を払ったものになる」と発言しているので、ハードウェア好きは期待して待ちましょう。

KOF

アートワークがとってもカッコイイKOF2002も復刻される!