☆三菱ケミ、三菱レイヨンを買収 「脱石化」加速へ再編 (8・10日経)


 総合化学首位の三菱ケミカルホールディングスは合繊大手の三菱レイヨンを買収する方針を固めた。三菱ケミカルが株式公開買い付け(TOB)で三菱レイヨンを完全子会社化する方向で調整しており、年内の最終合意を目指す。世界の化学業界では低価格攻勢をかける新興国勢の台頭で競争が激しくなっている。業界の垣根を越えた再編でアクリル樹脂原料や炭素繊維などの成長分野を取り込み、グローバル競争での勝ち残りを目指す。

 両社は同じ三菱系だが、直接的な資本関係はない。化学業界の大型再編としては、1997年に三井東圧化学と三井石油化学が合併し三井化学が誕生して以来。2009年3月期の合計売上高は約3兆2000億円と化学業界で初めて3兆円を上回る。2位の住友化学を大きく引き離し、米デュポン(約2兆9000億円)もしのぐ。


 さあ、キリン、日立、と大企業が続々再編を続ける中、ついに三菱グループも動き出しましたね。三菱ケミカルが三菱レイヨンにTOB検討とのニュースが本日の日経の一面に出ました。

 最近の三菱グループはあまりパっとしませんでした。本来ならグループを引っ張るべき三菱UFJ銀行が、もともとの親密先、日興グループ買収の案件でライバルの三井住友グループにお株を奪われたニュースがいい例です。 頼みのキャッシュディスペンサー(融資してくれるメインバンク)が元気がないと、いやでも今後有望事業で生き残っていくための再編は避けては通れぬ道となります。

 それに、三菱グループの結束力は半端じゃないですからね。例をあげれば三菱自動車がリコール問題で瀕死の状態に陥った時、グループが増資を引き受け、死の淵から救いあげたことがありました。「三菱」と名のつく企業は、絶対につぶさないというグループのプライドを感じました。最近ではなんとダイアモンドなんとかという三菱グループを投資対象としたファンドもぶちあげていましたよね。

 三菱ケミカルにとって、三菱レイヨンのナノ技術はのどから手がでるほどほしいものだったのでしょう。おそらくこれは後々、バイオに転用することになるでしょう。

 ところで、さあ、次はどこ? そういえば、三菱グループの結束をより強くアピールできるセクターがありますよ。それは、ずばり、電気自動車の分野です。この分野でトップになるには、最早三菱自動車一社の力ではどうにもならないと思います。以前よりも政治力の点では日産にお株を奪われている状態ですから・・・。

 この分野で三菱電機、さらには三菱重工、三菱商事がタッグを組めば、三菱が国際的に飛躍できる大チャンスとなるでしょう。ちなみに三菱重工は、最近リチウムイオン電池の開発に進出しました。三菱商事はもちろんレアメタルのリチウムやコバルトの確保、三菱電機はモーター技術など。さらに、今回TOBされる三菱レイヨンの炭素繊維は車体を軽くできるので燃費向上に役立ちます。そうして開発した車をグループの社用車として起要することで受注にも弾みがつくでしょう。