☆米トヨタ、380万台リコールへ 「プリウス」など過去最大 (9・30日経)
トヨタ自動車の米国法人は29日、フロアマットを正しく固定していない場合、アクセルペダルがマットに引っかかり事故につながる恐れがあるとして、「カムリ」など380万台の保有者に対し、マットを取り外すよう求めた。正式なリコール(回収・無償修理)手続きに入る可能性が高いとしている。トヨタの米国でのリコール台数としては過去最大となる。
対象は「プリウス」やレクサス「IS」など最新モデルも含めた7車種。運転席でフロアマットを重ねて敷くような場合、アクセルペダルがマットに引っかかり、加速する恐れがあるとしている。
☆元弁護士が米トヨタ提訴 「事故訴訟で情報隠ぺい強要」 (9・30日経)
米国トヨタ販売の顧問弁護士だった米国人男性が、在職中にトヨタ車の事故に関する訴訟に対応した際、トヨタ側から不利な情報を隠ぺいするよう強要され苦痛を受けたとして、損害賠償などを求めてロサンゼルス連邦地裁に提訴していたことが1日分かった。
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、2003年から07年まで顧問弁護士だったこの男性は、トヨタのスポーツタイプ多目的車(SUV)やトラックの横転事故に絡む訴訟で、運転手らが死傷する原因となった車の屋根の強度不足に関する情報を出さないよう強要されたと主張している。
男性は、屋根の不具合が証明された300件以上の事故のデータをトヨタが破棄したとしている。7月下旬に提訴した。
トヨタ、ピンチです。先日、重点国、中国でリコールを出したばかりというのに、今度は売上の命綱である米国で過去最大のリコールを起こしてしまいました。折しもGMと合弁していた工場閉鎖で多くの雇用を放棄し、国民感情が反トヨタに傾いているこの時期に、これは大変なことですよ。そして、これから重点的に売り出そうとしていた「プリウス」がリコール対象に含まれていることが致命的。大きくブランド価値を損ねることになってしまいます。
2番目の記事にあるように、これまでのトヨタでしたら圧倒的な政治力で事故の報道を抑え、極力リコールを避けてきたように思われます。それがここまでのリコール騒ぎとして報道されること自体、トヨタの政治力が大きく低下していることを物語っているのではないでしょうか。
例えばユニクロ。ここは今は成功続きでウハウハですが、過去には野菜の販売撤退など、数々の煮え湯を飲んできた時期もありました。そして、その失敗を乗り越えていくにつれ、強い企業に育っていったのです。しかしトヨタの場合、これまでひとり勝ち状態があまりに続いていたため、こういったピンチの嵐にきわめて弱いのではないでしょうか。
私は過去のブログではどちらかといえばホンダのことをほめたたえ、トヨタのおごりを指摘する記事を多くかいてきた気がしますが、実はトヨタ車のユーザーであります。そして目を向けてほしいのは、これからトヨタがリコールする車のオーナーは、当り前のことですが、トヨタを信頼してその車に決めてくれた人であり、つまり、これから次世代車を選択する際、間違いなく候補のひとつとしてトヨタを入れる確率が高ーい人たちなのです。
そして、リコールをするということは確かにピンチですが、そのピンチの中に潜むチャンスに目を向けることが大事なのではと思うのです。そう、お客様と直に接触する機会を得られるということです。ここでのトヨタの対応、さらにこれからの危機管理がこれから大いに注目されるのです。
高ギャラのタレントを雇い、莫大な広告宣伝費を使うことよりも、自社の技術に磨きをかけ、真摯にお客様と向き合うこと、これしかトヨタの復活する道はないのだと思うのです。是非ともこのピンチを切り抜けてほしいものです。