☆ノーベル平和賞受賞で「外交複雑に」 米紙が指摘  (10・11日経)


 10日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)はオバマ米大統領のノーベル平和賞受賞について、ブッシュ前政権で傷ついた米国の対外的なイメージを回復することに寄与すると評価する一方、「(米国の)外交政策の遂行を複雑にする可能性がある」と指摘した。
 同紙は平和賞の受賞により、米政府が協議しているアフガニスタンへの増派問題に影響を与えることや、核開発を進めるイランへの抑止力が低下することに懸念を示した。そのうえで、平和賞の受賞は「(オバマ大統領の理念が)何らかの成果をもたらした後がふさわしかった」とした。


 たいした功績もあげていない新大統領にノーベル平和賞を贈るという前代未聞のニュースでしたね。賛否両論、ネット上でも様々な感想が飛び交っていますが、今日は私の雑感を・・・。

 まずは冗談めかした見方をひとつ。それは、今回の賞は言ってみればノルウェーからアメリカへのお礼かもしれないということ。というのも、今回アメリカが引き起こした世界金融危機の中、一人勝ちをした国がノルウェーだということです。ノルウェーの年金基金は底値で世界中の株を買い、大儲けしたとの報道がありましたよね。よって、ノルウェーからしてみれば、アメリカ様には足を向けて寝れない・・・という事情があるのです。

 それでは次の見方を。それは、今回のノーベル平和賞は、オバマ大統領に対する一種のホメ殺しではないかということ。これだけ平和を守るヒーローのように持ちあげられれば、間違ってもイランに攻撃はできないですよね。言ってみれば、景気復活のための選択肢のひとつ、軍需産業真っ青の、がんじがらめの状態にアメリカはなってしまったわけです。

 一見華やかなノーベル賞。しかし、外交戦略上、アメリカが受けるべき代償は大きいといえるでしょう。