ライムがいないセカイになり、もうすぐ1ヶ月になります。
個別火葬してもらったので、人間の葬儀同様にお骨を拾いました。
足、尻尾の下の方から拾い、最後は頭蓋骨と喉仏を納めました。
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友人も私もお休みの日の朝
皆早起きでした。
ライムは
ご飯を食べたあと、普通に遊んだりしていました。
私たちは朝食前。
コーヒーを入れたところでした。
見ると椅子の側にフセをしていました。
あれ?鼻水、ヨダレが。
調子悪いの?と、タオルで拭いてあげて
何か頭がフラフラしているなと思った時
突然気を失うように倒れ、呼吸をしなくなったライム。
目の色、舌の色が急に変わっていき、
友人と二人で心臓マッサージをしましたが
三回、大きく息を吸ったけれど
ライムはそのままお空に帰ってしまいました。
将来は介護することを考えていた私たちには、余りにも突然の出来事でした。
何もする気力もなくなり
二人で泣いていました。
動物病院が始まった頃、車で運び
動かなくなったライムを先生が診てくれて、綿で処置をしてくれました。
その夜は、ライムの好きだったソファーに寝てもらい
好きだったおもちゃや、思いがけず先生から届いたお花で囲んで、一緒に過ごしました。
次の日、火葬をしてもらいました。
ライムが良く行っていたドッグラン傍のペット火葬場を選びました。
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一瞬で
ガラッと変わってしまったセカイの中、
気持ちを整理するには
こういう儀式も必要なんだなと。
小さな爪。歯。尻尾の骨。
その時の小さなお骨を3つ
小さなロケットに入れて、お守りとして今も一緒に居ます。
火葬の際、
人間同様に病気などの悪いところは黒く焼け残るとのことでしたが、
左の耳から顎にかけてと、お腹に広範囲に黒い固まりがあったそうです。
健康診断でもわからない、何かがあったのでしょう。
ライムの死因は心不全との診断でしたが
脂肪腫も様子観察していて、去年から腎臓機能が低下していると言われていました。
ひょっとしたら、
飼い主である私たちの病気を、ライムは引き受けてくれていたのかもしれません。
別なセカイでは
まだ楽しく遊んでいるライムと私たちが居るのかも知れませんけれど。