ただいまー!
かねてより予約していたホテルベイシェラトンに宿泊して参りました
この度はその宿泊記でございます
私が予約したのは、高層階クラブラウンジフロア。こちらに宿泊する人は、街を一望できるクラブラウンジにて時間ごとにティーやアルコールを飲め、自由に温泉とフィットネスジム利用ができる…という、ちょぴっと贅沢な時間を過ごせてしまう
自宅から車で一時間半ほど。
私は最初、電車を利用するつもりであったが…
ジムに行くならいつも履いている靴がいい。あれもこれも…となると、荷物がかさばる。
やはり電車より秀晴で行くのがベターだと思い、秀晴にて出発した。
15時のチェックインには絶対に到着しておきたい。
順当に行けば一時間半。しかし…渋滞もあるやもしれぬ。途中でお昼も食べたい。
こちらのホテルには実は数年前にも宿泊したことはあるのだが、その時は人の運転だった。
一人で秀晴を運転し、無事に辿り着けるかどうか…交通量もかなり多い場所である。
ものすごく不安になった私は、昨日の昼の12時に自宅を出た
秀晴にご飯をあげ(ガソリンね)いざ、出発である
先日の名言(迷言とも言う)
『殿方は裏切るが、お金と秀晴は私を裏切らない』
これを胸に秘め、私はナビをセットした。
『秀晴が一緒なら絶対大丈夫!くだらない殿方と2人より、余程秀晴の方が頼りになる』
順調に高速に乗り、私は鼻歌混じりであった。
秀晴から聞こえてくる「ちゃんみな」に合わせ、
『音沙汰ないから帰ったの~🎵』
なんぞとノリノリになる絶好調ぶりである。
だが…そろそろ高速を下りるはず…とナビ画面を見た時、ハッと気が付いた。
ナビが…おかしい。
ちゃんみなに気を取られ、何も思っておらんかったがそういえばさっきからこのナビ…何も喋っておらん…
私は事前に一応調べていた記憶を頼りに、とりあえず下りるはずであるインターで高速を下りた。
ここから別の有料道路に乗り換えるはずで、私はここは完全にナビを頼りにしていた。
なのに高速を下りても秀晴は何も喋らない。
一番頼りにしていた場面で秀晴は完全に黙り込んでしまったのだ
つ、次の有料道路への行き方が分からない…
ど、どうしよ…
右なの?左なの?
どうしよう~
高速を下り、信号待ちの最中で次はどちらに進めば良いのかまったく分からず完全に右往左往状態である
『ひ、秀晴…ここに来て…こんなここ一番の場面で私を裏切るなんぞ…し、信じてたのに…』
信号が青に変わり、たまたま右車線にいたことから、私はとりあえず右方向に秀晴を走らせた。
もうやぶれかぶれである
『とりあえず路肩に秀晴を寄せよう…ナビを確認せねば…』
ここは土地柄的に非常に交通量が多く、大型トラックや大型トレーラーの行き来もすごい。
ちょっとモタモタしておるだけで
『パパー!』
とクラクションが聞こえてくる
毎日自転車通勤。秀晴を動かすのはチョコザップ通いをする時のみの私にこの状況はあまりにも過酷である
『ひぇぇ~!』
私は悲鳴を上げながらとりあえず秀晴を路肩に寄せ、エンジンを一旦止めた。
『み、みんな…そんなに急がなくても…ゆ、ゆっくり行こ。ゆっくり…』
冷や汗をかきながらナビを再設定した。
ちゃんと声が聞こえてきた。
『さ、さっきずっと無口だったのは何でだったんだ…』
理由も原因も分からぬまま、再出発である。
秀晴を絶対的に信用し、ナビの精度を過信しておったが…
こりゃ鼻歌なんぞ歌っておる場合じゃないぞ…
ここから先は更に未知の世界。。。。
なんとか有料道路に乗った私は、またもビュンビュン飛ばす大型トレーラーや大型トラックに挟まれながら大絶叫
『秀晴っ!頼むぅぅ~!ちゃんと、ちゃんと出口を…出口を教えて~!喋って~!』
ホテルへの有料道路出口を間違えると、更に難易度がアップする別の高速道路に勝手に乗ってしまう。
それだけは…それだけは避けたい
秀晴、お願い!私を…私をシェラトンに連れてって
秀晴→『500メートル先、料金所です。その先、○○出口。右方向です。』
こうして私は無事、目的地であるホテルベイシェラトンへと辿り着いた。
時刻は14時半。
長い旅路であった…
~本編へと続く~