さよなら、ミント。 | バツイチ独身・四十路女のブログ♡

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本日、愛猫が亡くなった。


花見の最中、母親から電話があり、私は愛猫の死を知った。

愛猫の名は『ミント』。

チンチラの女の子で16歳だった。


ミントは私が結婚しておる際に元旦那と飼い始めた猫だった。

離婚を機に私が引き取り、長い年月を一緒に過ごしたが数年程前に実家の母親が

『ミントをうちで飼いたい』

と申し出てきた。


実家の母親は無類の猫好きで、ミントをとても可愛がっていた。

私はミントを手放した。

その事に後悔はなかった。

なぜなら一人暮らしの私と生活するよりも、実家の両親の元にいる方がミントにとって幸せだと思ったし、現にミントは幸せそうにも見えた。



亡くなったと聞いた時、私は初めて自分のした事を悔いた。


私は飼い主としての責任を放棄しただけなのかもしれない…と。


両親は間違いなく、ミントを可愛がってくれた。

少し前から元気がなく、今日にでも病院に連れていこうと思っていた矢先の事であったらしい。

しかし猫の16歳といえば充分長生きな部類であり、泣きながら電話してきた母親の憔悴しきった様子に電話越しの私はかける言葉が見つからなかった。




だがその反面、



ミントにとって私は、長い時間を共に2人で生きた唯一無二の飼い主であったはずなのに…

いくら両親から懇願されたとはいえ、いくら両親が可愛がってくれていたとはいえ、あの時…突然住み慣れた部屋から離れ、知らない場所で私がいない暮らしを強いられたミントはどう思っていたのだろう。

と、改めて考えると、彼女を手放してしまった自分が猛烈に無責任で極悪非道な人間に思えた。




ミント、ごめん。ごめんね。




突然天に昇ってしまった彼女に、私は心の中で謝ることしかできなかった。



もっとああしてやれば、あの時こうしていれば。


彼女に対し、今、私は懺悔と後悔しかない。



ミント、16年間ありがとう。

泣いた日も、笑った日も、一人暮らしの私の部屋でいつも私の側にいてくれたミント。



こんな飼い主であった事を、どうか許してください。


あなたの事、一生、ずっと、忘れません。