| 素敵な日本人 東野圭吾短編集 [ 東野圭吾 ]
1,404円
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新聞の広告欄で見かけて、なんだかおもしろそうだと思い予約したのが数か月前。
先日、順番が回ってきたので読みました。
9つの短編集です。
勿論、東野圭吾作品ですから、ミステリーです。
殺人事件も起こります。もしくはSF。
ただ、いつもの長編と違って、テーマがそこまで重くない。
さらっと読めるけど、心にちょっと引っかかるといった感じ。
気楽に読めました。
この9つの短編集で私の印象に特に残ったのは、
「十年目のバレンタインデー」、「君の瞳に乾杯」、
「クリスマスミステリ」そして「水晶の数珠」の4つ。
「十年目のバレンタインデー」は、ある小説家が過去に付き合っていた女性の習作を
実は盗作していて、そのことがらみでその恋人を殺したのだが、10年経って、彼女の友人が
その復讐を合法的に果たす、という物語(友人・・・知理子は警視庁捜査一課の刑事になった)。
なかなか知理子と犯人の作家の峰岸とのやり取りが面白かった。
「君の瞳に乾杯」 こちらも、知り合った女性・・そして好きになった女性がが指名手配犯だったという
落ちなのだが、そこに行きつくまでのやり取りや、あとから明かされる主人公たちの身分とその絡みのストーリーが面白かった(これも、主人公が特殊な任務を負った警察官だった・・・!)。
「クリスマスミステリ」 売れっ子俳優と大御所の脚本家との恋愛関係のもつれ・・というより、年若い男が別れたくてその脚本家の殺害を計画・実行(?!)するのだが、彼女の方が上を行っていて、彼にこれ以上精神的ダメージを与える方法はないという方法で、命を懸けて復讐を果たすという物語。
彼女の賢さとつらさ、男の狡さと滑稽さが面白かった。
「水晶の数珠」 度会家当主に代々伝えられる、不思議な力を持った水晶の数珠。
生に一度しか使えないこの数珠の力を、反対していた自分の息子の夢のために使った父親。
それを知った息子の気持ちと行動・・・・。うるっときます。「秘密」で、最後主人公が、嫁ぐ娘の中には
消えたはずの妻(直子)がまだいて、でも、自分がいると主人公が生きていけないから・・・と自分を敢えて殺し、娘として生きようと決意した直子の気持ちを知った時の主人公と直子の決意にうるっときたときと感覚が似ていた。
面白かったです。
短編だから細切れ時間でも読みやすく、よかったです。