女のいない男たち | Promised Land -帰りたい何処か-

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この本が出版されてから割と早い時期に予約をしたので、
思ったよりも待たされずに図書館で借りることができました。

先週末神戸に一人旅に出た際、旅のお供に携えていった本です。



この本は、長編ではなく、短編集です。
そして村上氏いわく、非常に例外的にまえがきがある本です。

6つの短編から構成されていますが、テーマはいずれも
「女のいない男たち」です。
愛した女性がいなくなった男たち。
心の占めるウエイトが大きかった女性がいなくなった男たち。


どの作品も非常に面白かったです。


前回読んだ、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」のテーマもそうですが、
大事なものを失った人間の心の空洞、そして時間と共に癒していくこと、
または癒せなかった者の末路、というこのテーマは
非常に私の心にシンパシーを与えました。


短編集一つ一つの感想は割愛しますが、
一番印象的だった部分を備忘録的に記載します。


人生って妙なものよね。あるときにはとんでもなく輝かしく絶対的に思えたものが、
それを得るためには一切を捨ててもいいとまで思えたものが、しばらく時間がたつと、
あるいは少し角度を変えて眺めると、驚くほど色褪せて見えることがある。私の目は
いったい何を見ていたんだろうと、わけがわからなくなってしまう。


                             「シェエラザード」より


数か月前、学部時代の仲間に会う機会があったのですが、そのことを書いたブログに
ついたコメントをきっかけに、私の中の思い出の人がすっかり色褪せてしまいました。
正確に言えば、「自分が学部時代だったころのその人の思い出を、たまに愛でるおもちゃの
ようにしか思い出せなくなったし感じられなくなった。
現在という時間軸では何も思わなくなった」といったところでしょうか。


あんなに苦しめられていたはずなのに、本当に不思議です(笑)。




最近の村上作品、なんか共感できる部分が多いです。
また新刊が出たら読んでみたいな。