ノーベル化学賞 | Promised Land -帰りたい何処か-

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わたしにとっての「約束の地」はどこなのか?

その答えを今探しています。

日本時間の昨日、今年のノーベル化学賞が発表された。



なんと、有機金属化学分野からの受賞で、しかも日本人が二人も!!


私、大学院で有機金属化学を専攻しておりまして(といっても、現在は地方企業のしがない事務員やってしか

生計立てられないのですから、専攻ではなく、かじっていたという表現が適切かもしれません)、

このお二人の先生とヘック先生のフルネームだけ聞いてもすぐにはピンと来なかったのですが、

NHKのニュースで柴崎先生が解説に登場した時点で、クロスカップリング反応の、あの三人だと

思い出しました。


有機金属化学に関わったことのある人間なら絶対にこの三人の反応を基本として学びます。


今では反応サイクルを書けないていたらくぶりですが、懐かしくて教科書引っ張りだして、見てました。



私はパラジウムではなく、銅触媒を使い、選択的ラクタム合成研究してたんですが、うちの研究室の

半分くらいはルテニウム錯体の触媒作っていろいろ研究してましたね。



自分は大成できなかったけど、私が出会い、全力でトライしていた分野が、世界的に評価された。
化学の面白みの真髄があるといっても過言ではないとさえ思う。



私の出身の研究室の恩師もきっと喜んでいらっしゃることだろう。



この喜びを分かち合いたいと、夫にこの喜びを語り、どこが素晴らしいのか超簡単に伝えた。


専攻は環境工学と違えど、同じ修士課程修了者なら分かってくれると思ったのだが、

「申し訳ないけど、日本人がノーベル賞取ってよかったな、しか思えん。共感は無理。全然わからんし」と一蹴された。



結局、私の《身内が受賞した的軽いノリで喜んでるおばちゃんの心境》を分かってくれたのは、

院の時の同期だけだった・・・・。



まあ、私のことはどうでもいいが、お二人の先生の受賞と有機金属化学の栄光に乾杯!!