戦後、シベリアで強制労働を11年も強いられた後、帰国した元大本営参謀壱岐正。
彼は、その後、商社という戦場で、戦い抜いていく。
彼の抜群の頭脳と行動力と決断力を持ってして。
勝ち戦を続けて行く彼。そして、最後には、念願だった、石油の自国供給の夢を達成する。
でも、最終的に、彼の目指すところは、結局は、敗戦へと追い込んでしまった
償いと、国のために今の自分ができることを成し遂げること。
そして、遠い異国の地・・・シベリアで眠る仲間達を弔い、帰国させること。
彼にとっての「約束の地」。
もう二度と戻りたくなかった場所。
だけど、彼の人生において、シベリアは、最早彼にとって
最後にたどり着く場所だったのだろう。
石油開発を平和的に行い、資源の乏しい日本が石油を確保する、という
大事業を成し遂げた彼にとって、あと彼がすべきことは、
シベリアで眠る仲間達を、迎えに行くこと。
・・・もうきっと、どの遺骨が誰のものかさえも分からない状況なんだろうけど。
「約束の地」。
このキーワード、私のブログのタイトルにも使っている。
人は、最後、「約束の地」に帰っていく。
そこが、どんなかたちであれ、その人の人生にとって大いなる意味のある場所であり、
そして帰り着く場所なのだろう。
壱岐の約束の地はシベリアだった。
私の約束の地は、どこだろう?