誰も守ってくれない | Promised Land -帰りたい何処か-

Promised Land -帰りたい何処か-

わたしにとっての「約束の地」はどこなのか?

その答えを今探しています。


Promised Land -帰りたい何処か--誰も守ってくれない
この映画を見に行ったのは、2月で、レポが遅くなりましたが・・・。



あらすじ:
平凡な4人家族の船村家で、ある日、一家の未成年の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として
逮捕されてしまう。東豊島署の刑事・勝浦(佐藤浩市)は容疑者家族の保護を命じられ、
保護マニュアルに従って15歳の沙織(志田未来)をマスコミの目、そして世間の目から守るため、
ホテル、アパート、マンションと逃避行を始める。



 ほとんどの刑事ものは被害者を描いているが、この作品は加害者家族の保護という視点が斬新で、
最初から引き込まれた。
誰にとっても生きることは容易でなく、登場人物はそれぞれ深刻な悩みを抱えている。
刑事の勝浦は、犯人の妹で15歳の少女・沙織を保護する任務につく。
かつて幼児を殺害されたことがトラウマになっている中年刑事と、
殺人犯の妹になってとまどう少女のぎこちない逃避行がスリリングに展開していく。



2人を追いつめるのはマスコミの過剰なバッシングと、匿名を武器に誹謗中傷するネット社会の悪意。
人間は戦う相手の実体がよく見えないときに恐怖を感じるが、
ここには誰がいつ勝浦や沙織になるかもしれないという恐ろしさがある。
報道や表現の自由とプライバシー保護の問題は、どちらにも言い分があるので境界線を引きにくい。
この映画も結論を出していないが、他者の痛みを少しでも理解しようと努力することで、
かすかな希望を抱かせてくれるところがいいと思う。


若干話の展開に疑問符がつくところもあったが(やりすぎ、って感じ。
沙織の恋人・達郎が彼女を裏切ってネット上にさらさせたり、教育委員会と区役所がきて、
まだ容疑者の段階で、家族に半強制的に離婚・再婚をさせるあたりなど)、
いろいろ考えさせられることが多く、ズシリと重くて見応えがあったと思う。


ちなみに、今回初めて松田龍平の演技を見たが、怪しい色男ぶりを発揮していて、
結構かっこいいと思った。