辻仁成の新しい目の書き下ろし作品。
戸田さんのことがずっと好きだった栞。
だけど、その戸田さんには、忘れられない周愛麗という亡くなった恋人がいた。
もともと3人は友人同士だったけれど、
愛麗が亡くなって数年の後、戸田さんと栞は付き合うことになる。
だけど、相思相愛のはずなのに、栞は亡き愛麗に嫉妬していた。
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物語はここからまた紆余曲折するのだが、物語のネタバレは控えておいて、
ここから先は「人は思い出に嫉妬する」のか、について検証したいと思う。
人は思い出があるからこそ生きていけるが、
逆に思い出に囚われて生きにくいこともある。
恋人の過去というのは、誰だって気になるものだと思う。
自分と出会う以前の恋人が好きになった人はどんな人だったのか。
どんなふうに過ごしていたのか。
どうして別れたのか。
相手のことが好きなほど、知りたいものだ。
でも、こうとも言える。
その過去を経て存在しているのが今自分の目の前にいる恋人で、
過去を知ったからといってその事実が変わるのか?ということ。
そして、自分の中で封印した思い出を、もう発かれたくないものだということ。
思い出しても、もうその人は今の自分にとっては過去の人で、
今の自分とはなんら関係のない人。
思い出す必要もないのではないか。etc。
思い出に嫉妬するのは、今の自分と、相手との関係を大切にし足りないのではないか。
まあ、栞の場合は、愛麗のこともよく知っていたから余計に囚われるのだろうけど。
過去は知りたいけど、そっとしておいてほしい部分もある。
そんなところが私の答えかもしれない。
宿直明けのテンションで書いているので文章がちょっとおかしいかも。
乱文多謝。