最近、東野作品を読むことが
私の唯一の苦痛からの逃避の手段になっている。
逆の言い方をすれば、彼の作品は
数ページ読んだだけで、
彼の世界へと私を誘う。
また別の表現をするなら、彼の作品は
麻薬だ。一度始めたら、やめられない。
殺人が伴う話なのに、どことなく
最後は切ない。
殺人は決して許されるべきものでは
ないのだけれど、
そこに至るまでの人の心、
そして、いろんな社会の流れ、
愛情、苦悩・・・いろんなものが
交錯している。
夫婦の愛。
親子の愛。
人間と人間の感情の繋がり。
縺れ。絆。
薬を変えてもらった割には症状が悪化しているように
思える。
ちっとも楽にならないどころか、しんどさが増す。
今日は仕事を早く切り上げてきた。1時間残業。
おかげで帰りに図書館に寄れたんだけれど。
明日も多分新しい本を借りてくると思う。
そうしないと、会社を辞めたこと、彼の喪失感から
逃げられないから。
後者のほうがこれだけ私を苦しめているのか?
これももう「喪の作業」をしたはずなのに。
とにかく、しんどい。それだけはたしか。
身体が気だるい。思考がはっきりしない。
感情が不安定だ。
早く、一日も早く勉強しないと。
彼だけが唯一の心許せる人だった。
心の底から深呼吸させてくれる人だった。
そういう人がいなくなってしまった事実を
もうずいぶんと年月が経つのに受け入れられずにいるのか?
それによって寂しさを感じているのか?
愚かだ。