私は古い人間なので、好きな俳優は1950年代のアメリカ俳優が多くなっています。
映画によっては吹き替えの声で大いにイメージが変わってきます。
次の俳優について取り上げてみました。

1)カークダグラス(宮部昭夫)
2)バートランカスター(久松保夫)
3)ゲイリークーパー(黒沢良)
4)リチャードウィードマーク(大塚周夫)
5)アランラッド
6)ビクターマチュア
7)リーバンクリーフ(納谷五郎)
8)ジャックパランス(納谷五郎)

1)カークダグラスは103歳まで長生きし、息子はマイケルダグラスで活躍している。

カークダグラスは、顎(あご)が三角に割れた特徴のある顔である。
映画では、OK牧場の決闘で、結核に苦しむドックホリデイの役が印象的である。
その吹替えをしている声優が、宮部昭夫である。(宮部昭夫はスティーブマクイーンでもおなじみ)
西部劇以外でも、炎の人ゴッホや、ヴァイキング、スパルタカスでも盛り上がった筋肉を見せています。
OK牧場の決闘は見ていて本当にワクワクしました。

2)バートランカスターはOK牧場の決闘で、クラントン一家と決闘を繰り広げる。

OK牧場の決闘ではカークダグラス演じるドクホリディとの共演である。
吹替えは久松保夫で、この渋い声が何とも言えない。
ところが、ベラクルスという映画では悪役を演じ、ゲーリークーパーと対峙する
そうかと思えば、終身犯では、終身刑を言い渡された囚人が、鉄格子の窓に寄ってきた小鳥を飼い、研究して、
鳥類学の権威となる実話に基づいた作品である。何とも言えない味がある。

3)ゲイリークーパーと言えば、真昼の決闘が忘れられない。

かつて逮捕した無法者が帰還して、クーパー演じる保安官に仕返しに来るという物語だが、
ドラマの展開が、時計と同期していて、カチカチという音が、無法者が到着に向かっている列車、
保安官が援助してくれる仲間を募っても初めは協力すると言っていた人たちが、だんだんと離れ、
保安官一人で立ち向かうという、スリル満点の映画でした。
音楽はハイヌーンという曲でした。仕返しに来る悪役はあとで取り上げるリーバンクリーフ、それから
ローハイドに出てくるパートノーラン役の俳優も出ていました。
最後はハッピーエンドに終わるので、ホッとしました。グレースケリーが美しかったですね。

4)リチャードウィードマーク(大塚周夫)

リチャードウィードマークと言えば、ニヒルな悪役が多いが、憎めない忘れられない俳優の一人です。
声の大塚周夫がぴったりでした。

5)アランラッドと言えば、シェーンしかわかりませんが、ほかの映画は見たことがありません。

美しいワイオミングが舞台で、音楽もビクターヤングの遥かなる山の呼び声の美しい調べ。
いつ聞いても、何度聞いても美しい。
最後に少年が、「シェーン カムバック」と呼びかけるが、後ろを振り向かずに去っていくシーンは
誰もが感動したのではないでしょうか。
高校の英語の先生が、シェーンについて、よく脱線して話をしていたことを思い出します。
悪役として登場するのがジャックパランスですが、物語のあらすじはどうでもよくなってしまうような映画です。

6)ビクターマチュア

この俳優は、とにかく顔が素敵で、男でも惚れ惚れするような二枚目です。
その目、唇、眉がなんと言っても素敵で、一度見たら忘れられない顔をしています。
ビクターマチュアもドクホリディを演じていますが、こちらはヘンリーフォンダ主役の荒野の決闘で、
内容はOK牧場の決闘と同じです。
中々渋い俳優です。

7)リーバンクリーフ(納谷五郎)

リーバンクリーフと言えば悪役ですが、中には、渋い悪役以外も演じています。
建築現場で誤って右手中指の先端を切ってしまい、拳銃は使えないと思われていましたが、何とガンマンを演じているのです。
初めのころに見た映画ではニヒルな悪役を演じていましたが、クリントイーストウッドとの共演では賞金稼ぎを演じ、
中々面白い役柄でした。
188センチの長身が繰り出す拳銃さばき、中指の先端を欠損しているとは思えませんでした。
彼の銃撃シーンを見るときは思わず右手を見入ってしまいます。


8)ジャックパランス(納谷五郎、大塚周夫)

ジャックパランスと言えば、悪役では右に出る人はいないでしょう。
あのシェーンにも悪役で出ていて、結局はシェーンに撃たれてしまうのです。
1919年生まれで、2006年、83歳で亡くなるっているので、後年は善人も演じていたのかもしれませんが、
とにかく私の印象は悪役だけでした。

以上