「創業」と「守成」は、どちらが難しいかという話は
あちらこちらで良く話題になるテーマでしょう!
10年前によく通っていた、ある寿司屋さんである病院経営者の3代目の方が「今20億円」も稼いでいるのは、
親父や爺さんが頑張ったからではなく
自分が血のにじむような経営努力をしたから「今日がある」と言えば、
その3代目といつも遊んでいるゴルフ仲間の初代社長は
「そう言っても事業を興してくれてなければ、腕の振るいようもなかろう!」
兎に角、ゼロから最初の土台をつくるのは莫大なエネルギーがいるから「創業」は大変だよと言った論争を
ゴルフ談義の後に良く聞かされていた。
また、ある飲食店経営者(2代目)は父親は「経費はできるだけ削減して無駄な出費を抑えろ」と言い、
集客にお金を使うことを嫌がっていたと言う。
しかし、2代目は経費はある程度使わなければ「お客様が店に見えて初めて従業員や経営者が潤う」仕組みなので
最大幸福を実現するには経費の増加は止む無しということで
創業者の父親と良くもめていたと聞く。
私自身も国金から資金を借りて創業した一人だが、
「創業」より「守成」の方が難しいように感ずることが多い。
企業30年説というものがあるが、私たち人間が幼児期、少年期、青年期、壮年期を経て老年期を迎えるのは自然で避けようがない。
尤も、人間の場合自分が産まれたいと両親にお願いして生まれたものは誰一人としていない!
しかし、起業は自分の意志で始めることができる点で若干違う。
ところで、10年前と今では周囲の環境は激変している。
取り巻いている四辺の環境の変化に適切に対応して「自らが変容」できなければ、
淘汰されるのを待つばかりだ!
先日も若手経営者が多く参加する勉強会に出席したが、
今はいささかの知恵と元気があれば資金が調達できて創業者になれるらしい。
問題はその後にあり、「創業」から「守成」への転換が上手くいかない例が続出していると言う。
まあ、いずれにしても物事には手の表裏があるように「表裏一体」なわけで、
どちらも難しいというのが結論だろう。
比較してみても何の解決にも至らない!
iPhoneからの投稿