テレビ業界や広告代理店の業績が悪化している原因について、企業が不景気になったときに、キャッシュを増やすためにコスト削減の最初のターゲットになるのは、広告宣伝費だから、しようがないという楽観的な見方もあるが、どうも違うらしい。


最近、企業はマーケティングROI といって、投資した広告宣伝費に対して、どれだけのリターンが得られたかという指標に着目している。

たとえば、自動車メーカーにとって、車の購入を考えている人(インマーケット)と購入を全く考えていない人(アウトオブマーケット)がいて、テレビの広告に対して、アウトオブマーケットにいる多くの視聴者に広告宣伝を露出させ、多額の広告宣伝費を払って、結局利益にあまり繋がらなかったというより、インマーケットの人に能動的にアクセスさせるネット広告の方が、費用対効果はいいに決まっている。

何も、自動車のような業界だけでなく、消費財についても、マスに対してロングテールの戦略で、消費者に芸術的なコンテンツのネットにアクセスさせる手法を行っているようだ。具体的に言うと、最初は、新聞や雑誌などの露出度の高く(広告費も高い)ところでWebのURLを宣伝し、ひとたびある程度のアクセス数になると、新聞雑誌の広告をやめ、質の高いWebのコンテンツを見た人が他の人に知らせるという、所謂バズマーケティングに頼るという手法をとっているらしい。


このような状況では今後さらにテレビ業界が厳しくなるだろう。また、広告代理店もネットという利益率の薄いところで、果たしてやっていく気力があるか、あるいは、企業が広告代理店の中抜きを簡単にできるなかで、いかにして付加価値をアピールできるか?厳しいね。