不動産とか株式を売った場合、取得費(ざっくりと言うと買ったときの値段)が譲渡所得の計算上重要になりますが、不明な場合、売った金額の5%が取得費とされてしまいます。
言い換えれば、95%が譲渡所得となってしまいます。
取得費は、相続や贈与があった場合には引き継がれるため、かなり昔に取得していることが多く、確定申告の際に、不明ということで5%となってしまうことが多いのです。
今回、色々と売却された方がおられて、少しでも取得費が高い方が税金が安くなるなぁと思って、書類をお預かりしてきました。
風呂敷に入っていて、関係ないものもたくさんあったのですが、明治時代に購入したものや、昭和20年代とか30年代に購入したものが結構ありました。
ところが、昔は、契約書とか登記書類とかが手書きゆえ、達筆や旧字で漢字が読めなかったり、面積が『㎡』ではなく、『反』とか『畝』とか『歩』とかだったりで、かなり苦労しています(笑)。
『十』を横に3つ並べたような漢字が分からず、母親に聞いたら、『それは十が3つ並んでいるから30やで。』と言っていました。