商社マンが三重大学病院に架空請求して6,300万円詐取し解雇! | 体脂肪率4.4%の公認会計士 國村 年のブログ

体脂肪率4.4%の公認会計士 國村 年のブログ

香川県高松市で会計事務所(税理士・会計士)をやっている公認会計士・税理士です。●棚卸●事業承継●M&A・組織再編●贈与・相続のコンサルティングをしています。会計・税務に関することなら、お気軽にお問い合わせください。

 名古屋市の医療機器商社である八神製作所の男性社員が、取引先の三重大学病院(津市)に架空請求を繰り返し、約6,300万円をだまし取っていたことが分かったようです。
 八神製作所は三重大学に全額を弁済し、この社員を2016年秋、懲戒解雇しました。

 八神製作所や三重大学によると、社員は約20年前から三重大学を担当しており、20052月~20167月に、医療機器の修理内容を偽るなどした書類をもとに三重大学にお金を支払わせていました。

 20167月に、三重大学病院の職員が医療機器用のコンパクトフラッシュカードの購入代金が大幅に増加していることに気づき、指摘で不正が発覚しました。

 八神製作所が弁護士などを交えた調査委員会を設けて調べたところ、この社員は領収書を偽造するなどして商品の仕入れ代金の名目で着服していました。
 総額は、三重大学に対する架空請求の額に相当する額だったそうです。
 架空請求は社員個人の行為で、組織的な関与は認められなかったとしています。
 社員は「遊興費に使った」と話しているそうです。

 三重大学は八神製作所を20161215日から8か月間の取引停止としました。
 八神製作所からは、201612月末に全額弁済されたそうです。

 10年以上もやっていて気付かなかったというのは、三重大学も八神製作所も内部統制が機能していなかったということなんでしょうね。
 八神製作所は組織的な関与は認められなかったとのことですが、約20年間も担当させ続けているということ自体、組織的に問題があるような気はしますね。
 一方、三重大学側も発注額と請求額のチェックをせずに支払うのでしょうか?

 商社マンが三重大学病院に架空請求して6,300万円詐取し解雇されたことについて、どう思われましたか?