前回のお話です。

 

 

 

 

更年期のだるさ、あなたも?

 

 

 

 

 

 

更年期になってから、

やたらと体がだるい。

 

 

 


何もしていないのに

重たくて、起き上がれない。

 

 

 

 

 

でも、

周りには理解されないから無理をする。
家族は誰も助けてくれないし、

何となく言い出せない。

 

 

 

 

 

「わたしがやらなきゃ」と思いながら、
本当は動きたくなんかない日ばかり。

 

 

 

 

結局、しんどいのは自分1人。
辛い。しんどい。

何もかも手放したくなる。

 

 

 

 

これは、わたしのもとに来ていた、

ある患者さんの話です。

 

 

 

 

 

「1人で抱えちゃいかんぞ」

 

 

 

ある内科医の先生はこう言いました。

「1人で抱えちゃいかんぞ」
「あなたのその辛さ、家族にも原因がある」

 

「思い切って

家事を放棄してみなさい。
相手は子どもじゃないんだから、
本当にお腹がすけば、

自分で何とかするだろう」

 

 

 

 

 

自分を休めることが、

いちばん優先。

更年期に限らず、

すべての不調は 無理をせず休むこと

 

 

 


それが一番の回復のはじまりなのです。

 

 

 

 

 

大の字呼吸リセットのすすめ

 

 

 

そんなときに試してほしい、

ひとつのリセット方法があります。

 

 

《やり方》

 

 

1.仰向けで大の字に寝る

 

2.自然な呼吸をゆっくり繰り返す

 

3.自分の体を観察する(重い?痛い?熱い?)

 

4.「今は自分だけの時間」と心で許可を出す

 

5.穏やかになるまで、ただ呼吸を続ける

 

 

 

 

 

 

すると、いつの間にか
呼吸の音とリズムで、

心が少しずつ静かになっていきます。

 

 

 

 

大の字で寝るメリットとは?

 

 

 

寝るときに

「大の字」が心地よい人は

意外と多いもの。
実はこの姿勢には

医学的にもメリットがあります。

 

 

 

  • 背骨が自然なラインを保ちやすい

  • 首や腰への負担が少ない

  • 顔が枕に押しつけられない → シワや肌ダメージを減らす

  • 肩関節への負担も軽い → 肩こりや痛みの予防に

 

 

 

 

両手足を広げる

「スターフィッシュ寝」は、

安心して体を休ませる自然な姿勢なのです。

 

 

 

 

 

呼吸リズムが心を落ち着かせる理由

 

 

 

「ゆっくり呼吸すると、なぜか安心してくる」

経験はありませんか?

呼吸は自律神経と直結しています。

 

 

 


特に 吐く息を長くする ことで、

副交感神経(リラックス神経)が優位になり、

心拍や血圧が自然に落ち着いていきます。

 

 

 

 

研究でも、

呼吸を1分間に6回ほど

(約10秒で1サイクル)に整えると、
心拍変動(HRV)が高まり、

体も心も安定しやすいことが確認されています。

 

 

 

 

つまり、

呼吸を整えるだけで

ストレスを 数値で減らせる のです。

 

 

 

 

 

呼吸と波の音の不思議な共鳴

 

 

 

呼吸音をよく聞いてみると、

「押しては返す波の音」

にとても似ています。

 

 


吸って吐く、

その繰り返しは、

まるで潮の満ち引き。

 

 

 

 

一定のリズムは

脳波や心拍と共鳴し、

心身を深く落ち着かせます。

 

 

 


だからこそ、

波の音や深呼吸に私たちは

「安心」を感じるのです。

 

 

 

 

 

だるさは「再起動のサイン」

 

 

 

 

「呼吸を忘れるくらい必死だった私は、

ちゃんとわたしを守ろうとしていた」

 

 

 

そう、だるさにも

ちゃんと意味がありました。

 

 

 

 


体が

「無理しすぎだよ」

「ひとりで抱えすぎだよ」と、

ずっと前から教えてくれていたサイン。

 

 

 

 

 

更年期の不調は、

体の終わりじゃありません。

 

 

 

 


「今までと同じやり方では、もう無理だよ」

という、体からの優しい声なのかもしれません。

 

 

 

 

 

だから

がんばらなくていいんです。

誰かに認められなくてもいいんです。

今だけは、100%自分のことだけを考えていい。

 

 

 

 

 

呼吸を整える時間を

少しずつ積み重ねていくうちに、
体は“だるさの意味”を理解し、

心はそっと穏やかさを取り戻していきます。

 

 

 

 

 

 

それこそが
わたしという体と心が、

静かに歩き直すための 再起動のサイン なのです。