まずはPRIDEのジャッジシステムをおさらいします。
簡単に言うと、フィニッシュに近づいた>アグレッシブな攻撃>試合コントロール率のトータルマストです。
ざっくり解釈するなら2025年までのRIZINのジャッジという認識でいいと思います。
また、フィニッシュ近づいたというのはダウンを奪ったり一本勝ちが取れそうなシーンもそうですが、競った内容だと、踏みつけやバスターなど派手な技だけで評価される事も時折あります。
大なりの部分はマーク・ハントvsヴァンダレイ・シウバが良い例だと思います。
また、PRIDEのジャッジは前半優勢に進めていても、後半スタミナ切れで攻め手を欠いたり明らかなダメージを受けたりして逆転されると判定も覆ることが多いです。
こちらはクイントン・ジャクソンvsムリーロ・ブスタマンチやダン・ヘンダーソンvsムリーロ・ニンジャがその例になります。
一部選手への優遇・冷遇はありますがそれを除いて純粋にこのジャッジの傾向に基づいて個人的に勝敗を決めたいと思います。
小路晃vsヘンゾ・グレイシー
→ヘンゾ勝利
当時、負けなしのグレイシー一族に30分小路が戦い抜いたことで評価も高い試合ですが、仮にジャッジをつけるのであればヘンゾなのではないかと思います。
小路は後半ヘンゾのテイクダウンを許さなかったですが、ここぞと言うときに攻めのポイントを作れなかった点、また、意図的にリングを出た行為、頭突き、ロープを掴んでテイクダウンを防いだなど反則も多く、この辺りはジャッジに影響すると思います。
フィニッシュに近づいたシーンもヘンゾのギロチンなので言うまでもないと思います。
ダン・スバーンvsキモ
→スバーン勝利
PRIDEでも有名な膠着試合です。テイクダウンが取れず展開を作れないスバーンとTDDは堅いが自分からの攻撃が軽めのジャブが殆どのキモという攻防がほとんどですが、終盤ギアを入れたスバーンが押してテイクダウンも取ったのでこの部分が評価されて判定勝利というのが妥当だと思います。
小路晃vs松井駿介
→小路勝利
後の松井大二郎のデビュー戦で既にPRIDEレギュラー選手として一定の評価を得ていた小路と真っ向勝負で渡り合った試合です。
KRS時代のPRIDEでは数少ない私の好きな試合ですが、ペースとしては小路が優勢で松井は根性は見せたが自分の有利なポジションには持っていけなかったと見える試合です。スタンドの打撃戦もあまり差はありませんが小路のが幾分か優位に見えました。
松井大二郎vs菊田早苗
→菊田勝利
グラップリングを噛んでない人であれば相当退屈に感じる試合だと思います。現に私もこの試合は今後見ることはないと決めています。
判定があるならば、菊田がテイクダウンとトップコントロールの差で文句なしの勝利だと思いますが、全盛期のPRIDEであったら途中でブレイクを命じられイエローカードの連発だったろうなと思います。
桜庭和志vsアラン・ゴエス
→ゴエス勝利
UFC-Jでのマーカス・コナン戦からホイラー戦まで、90年代無敵だった桜庭を最も苦戦させたアラン・ゴエスとの試合です。
この試合が今回一番難しかったです。ゴエスは引き分け上等の試合展開で終始ディフェンシブでありました。この辺りを見て桜庭勝利というのも考えましたが、2度のチョークスリーパーであわやというシーンを作ったのもゴエスの方で、この部分を評価して自分はゴエス勝利としました。
高田延彦vsミルコ・クロコップ
→ミルコ勝利
猪木アリポジションで後半は両者攻めあぐねた一戦。実は最初の2Rの緊迫感は結構好きです。この前半ラウンドに高田はテイクダウンを決めていますが、そこから目立った攻撃は見せず。後半の消極的な部分を減点対象としてミルコ勝利と見ました。ミルコもミルコで積極的に攻撃はしてはいないのですが、自ら寝転がる選手よりかは積極性は高いだろうという先入観の元で決めました。
ヴァンダレイ・シウバvsミルコ・クロコップ
→シウバ勝利
PRIDE.20のメインイベント。PRIDE vs K-1の対抗戦は痛み分けという決着で双方の運営陣がホッとしたと思います。
ミルコの左ミドルキックをどこまでダメージと捉えるかによりますが、見た目は痛々しくとも明らかに効いたというシーンを見せなかったシウバ。各ラウンドで奪ったテイクダウンも評価して、シウバ勝利としました。
吉田秀彦vsホイス・グレイシー
→ホイス勝利
1年前の疑惑の一戦から完全決着をという事で大晦日に組まれたリベンジマッチ。ホイスがトレードマークともいえる道着をいで試合を行う奇襲作戦がガッチリハマり、試合は終始ホイスペースで20分を終えました。
試合後、勝ち誇ったグレイシー一族と項垂れる吉田というコントラストがそれを見事に表しています。
光岡エイジvs佐々木恭介
→光岡勝利
5分2Rの短い試合時間のため、フィニッシュができなかったですが、試合の大半を光岡のグラップリングが支配。それまで武士道挑戦試合には判定がありましたが今大会より時間切れ引き分けが導入され、光岡はある意味その被害者になったという表現も適切でしょうか。
阿部裕幸vs松下直揮
→松下勝利
こちらも5分2Rの武士道挑戦試合の試合ですが、一度テイクダウンを奪った松下が勝利としました。
打撃戦は大きな差はなかったですが、若干手数で勝ったのも松下の方に見受けられました。