アカデミー賞の長編アニメ部門に
宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』
がノミネートされ、話題になっていますね。
なんか、あまり興味を持てなくて
未見なんですけど、
公開当時あまり話題にならなかった
印象がありますね。
アカデミー受賞したら盛り上がるのかな?
さて、マイファースト宮崎アニメの話。
アニメーターとしての宮崎駿さんが
描いていたアニメは、名作劇場はじめ
たくさんあるんじゃないかと思うのですが、
監督作品として一番古いのは
『未来少年コナン』じゃないかな。
NHKアニメだったみたいで
30分のフル尺で制作されているので、
後年の民放局での再放送時は
主題歌、エンディング、
カタカタモンタージュのアイキャッチ、
予告編などカットされた
ショートカット版だったりする
(しかもそちらしか知らない方も多い)、
という裏話からして面白い
主人公の少年による大冒険活劇、です。
キャストも豪華ですし、
今見ても全然古臭くないストーリーなので、
未見の方にはぜひ見ていただきたい作品。
確か、宮崎監督にとって、単独話ではなく、
初の番組監督作品じゃないかと思いますが、
宮崎駿イズムが全開です。
核戦争をイメージした超磁力兵器による
最終戦争後に滅亡寸前まで追い込まれた
世界及び人々を描く世界観は、
火の7日間で腐海に覆われてしまった
世界を描いたナウシカに近く、
アナザーワールド的に感じられるかも
しれないですね。
プラスチップ(番組に登場する単語で、
いわゆるプラスチックじゃないかと思います)
から食料品を生産する工場が登場するなど、
当時のSFの未来世界と現在の現実が
リンクする部分もあったりして、
そんな部分も感慨深いものがあります。
昨年の11月まで、三鷹にあります
ジブリの森美術館で、
この『未来少年コナン』の企画展が
開催されており、
会期終了ギリギリにようやく
行くことができました。
懐かしさに打ち震えながら
展示を楽しんできました。
子どもたちも所々で流されている
ダイジェスト映像だったり、
ギガントの大型模型に釘付け。
笑えるシーンでちゃんと笑ったり、
ダイジェストの続きはどうなったのか
が気になって聞いてきたり、
あの頃の自分たちと同じような反応で、
今の子どもたちも感性は同じだな、
って少々驚きも感じました。
アニメもゲームも、今の方が
ずっと高精細で表現力は高いはずなのに、
セル画で描かれたTVアニメなのに。
(たしか、昔のセル画のアニメは、
TVと映画で1秒あたりの枚数が
違っていて、大画面で観る前提の
映画の方が枚数が多くて
表現が細やかだったはず)
でも、家にあるDVDを観たい、
とは全然言ってくれないんですけど…
美術館内の図書室(という名の書店)で、
ついロマンアルバムを購入してしまいました。
探したら、家から出てきそうな気も
するんですけど、子どもたちも
読むことができますからね。
レジの方に、「企画展もご覧になりました?」
と確認されましたので、
「それが目的で訪れたんですよ(にっこり)」
と答えておきました。
お土産屋さんでグッズも買いたかったのですが、
もう会期終了なんで、欠品だらけ、
というかクリアファイルくらいしか
見当たらない状況なのが残念だったなぁ。
また開催することがあれば、
今度はイベント開始間もない時期に
絶対に行きたいです!
どうでもいい話ですけど、
私の中にはこの作品がありますので、
コナン君といえば未来少年で
名探偵ではございません。