仏教の教えの中に、
人間には八つの苦があると言われています。
①生(生きること)
②老(老いること)
③病(病気になること)
④死(死ぬこと)
この生老病死の四苦に加えて、
⑤愛別離苦(愛する人と生き別れる苦)
⑥怨憎会苦(おんぞうえく)(うらみ憎む人と会う苦)
⑦求不得苦(ぐふとくく)(求めるものが得られない苦)
⑧五陰盛苦(ごおんじょうく)(心身のはたらきが盛んである苦)
こちらの八苦です。
特にこの中でも⑤の愛別離苦は生きているものにとっては非常につらいです。
愛するもの同士でもいつかは必ず分かれる時がやってきます。
この世で出会った者は、いずれは別れ離れ離れになる運命が待ち受けていると言うこの意味は、
それを味わったものにしかわからないものです。
特にこれは親、兄弟、夫婦、子供、などの大切な人との別れの悲しさや辛さを表しています。
私達が生きている以上、
『八苦』からは逃れることはできません。
逆に言えば、生きているからこそ『八苦』に出会います。
私も6年前に母親が他界しました。
この世に絶対的な愛があるとしたら、それは母親🤱からの愛ではないかと思っています。
『慈愛』
この言葉が私の母にはピッタリで、
本当に大切に育てられ愛されて育ちました。
おかげで人を信頼する心や困難や苦難に遭遇した時でも(父は小学2年の時に亡くなりました)母親🤱から深い愛情を注がれていたからこそ乗り越えて来れたように思います。
その母親が他界した時には悲しみに明け暮れました。
まるでこの世で私だけが不幸者のように思えました。
そんな時に私の心をほんの少し軽くしてくれたものの中にネットの世界がありました。
『母親の死』
と検索🔎すると、さまざまな人たちの生の声がそこにはありました。
私1人だけが悲しく辛い思いをしているのではなく、誰もが同じような悲しみや辛さを抱えていてそれでも生きていらっしゃいます。
その時、
『私は1人じゃない』
と思ました。
人は孤独を本当の意味で乗り越えた時に、周りの人達への深い感謝の気持ちが湧いてきます。
究極は人間は1人で生まれて1人で死んでいくわけで、ひとりっきりなのですが、でもそれを深いところでわかると、逆に1人ではなことがわかります。
周りにたくさんの人がいてくれて、支えてくれるているのがわかります。
また、
これとは真逆で誰かに頼りたいと思う心が先行してしまうと、依存型の性格が更に深まっていくので、そのような人になると周りにいてた人達からも距離を置かれてしまいます。
悲しみや辛さを乗り越えていった先に幸せがあるのは確かです。
最後は1人で登らなければならない峠の道を勇気を出して登ったその先には必ず美しく輝く風景が待っています。
恐ることなく、目の前のことを淡々とこなし、過去でも未来でもなく今を生きることが私達に与えられた最善の生き方です。
『八苦』は辛く苦しいものですが、乗り越える勇気と忍耐を誰もが神様から与えられています。
どうぞ、
目の前のことから逃げずに
精神を錬磨してください✨